オーストラリア、今後何年も「トリプルA」維持へ=ムーディーズ
[シドニー 2日 ロイター] 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、オーストラリアに関して、公的債務の国内総生産(GDP)比率が低水準であることなどから、
今後何年にもわたり「トリプルA」格付けを維持する可能性が高いとの見解を示した。
ムーディーズのシニア格付けアナリスト、スティーブン・ヘス氏は「オーストラリア政府の財務状況を厳しく審査しても、同国には何の問題もない。
(8月21日に予定されている総選挙の結果にかかわらず)豪政府が放漫財政に陥るようなことはないと確信している」と述べた。
ムーディーズによると、2004─07年のオーストラリアの公的債務は平均でGDP比16.4%と、世界的にみても低水準にとどまっている。
日本、ドイツ、フランス、英国、カナダ、米国の公的債務は、2013年にすべてGDP比80%を超えるが、オーストラリアは22.5%と低水準にとどまり、
他の「トリプルA」格付け国の中でも特に財務状況の良好さが際立つとみられている。
ヘス氏はオーストラリアの大きなリスク要因として、豪州の銀行システムが海外からの借り入れ大きく依存している点を挙げたが「海外市場がオーストラリアに背を向けるとは考えにくい。
可能性は低い」とした。
またオーストラリアの「トリプルA」格付けは、欧州・米国経済の二番底などによる外的な衝撃にも耐えうると指摘。
主要貿易相手国である中国の経済減速についても「(中国向けの資源)輸出が鈍化しても、それは金融危機ではなく、
豪経済が減速することを意味する」として、一時的な経済減速は格付けを見直す要因にはならないとの見方を示した。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-16601020100802 よく見るとtypoがあるよね(´・ω・`)