竹島(韓国名・独島)をめぐる日韓の領土紛争が高潮すると、韓国では決まって「独島はわれらの土地」と
いう歌が歌われる。
1980年代の初めに登場した大衆歌謡で、島の位置や自然環境などを歌詞に盛り込み「誰が何といっても
独島はわれらの土地!」と歌う。軽快な歌いやすい曲で大ヒットした。以来、歌い継がれ、テレビの「全国のど
自慢」(韓国では「全国歌自慢」というが…)でも定番としてよく登場する。童謡ではないが、学校でも教えているらしい。
日本の領土問題では、沖縄が米国支配下にあったころ、返還要求のデモや集会などで「沖縄を返せ」とい
う歌がよく歌われた。
しかしあれはあくまで“運動歌”ないし“闘争歌”みたいなもので、「のど自慢」に登場するような、誰でも
知っている大衆歌謡ではなかった。
国後島など北方領土はどうだろう。
ふと思いついたのだが、加藤登紀子や森繁久弥で大ヒットした「知床旅情」は「北方領土返せ!」の
歌ではなかったか。「…はるかクナシリ(国後)に白夜は明ける」と北方領土に想いをはせている。
ただ、さりげなく歌っているところが実に日本的というか、「われらの土地!」とか「返せ!」といった
領土問題への熱い情熱は感じられない。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100802/kor1008020810002-n1.htm >>2につずく