巨人・坂本が自己新19号! 1番打者ながら30HR 84打点ペース(.303 24失策 187安打)
http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20100731-OHT1T00026.htm ◆広島5―8巨人(30日・マツダスタジアム) 流れそうになる体を食い止めながら、バットを振り切った。
マウンドでうなだれる前田健と対照的に、坂本は勢いよくダイヤモンドを一周した。「崩されましたがしっかり
振り抜いて芯でとらえることができた。やっと打てましたよ」。良きライバルとの対決では13打席ぶりの安打
となる左越え19号ソロに、白い歯がこぼれた。
とどめを刺した。6回、エドガーの劇的なグランドスラムで逆転した直後。坂本は冷静に獲物を狙っていた。
「甘い球が来たら思い切っていこうと思っていました」。意気消沈した同級生右腕の初球、外角スライダーを
技ありのフルスイングで粉砕した。公私ともに仲が良く、切磋琢磨(せっさたくま)する友だが、勝負となれば
別。昨年の18本を上回り、自己最多となる節目の一発でマウンドから引きずり降ろした。
持ち味である攻撃的な打撃を貫き、第3の鬼門を乗り越えつつある。一気にプロの階段を駆け上がってきた
21歳だが、実は苦手なものが3つある。「開幕戦とオールスターには縁がないんですよ。あとは、7月もです
ね…」と苦笑いで明かす。19歳で開幕スタメンを奪った08年から、開幕戦は通算11打数無安打。球宴も3年
連続で目立てなかった。そして最も気になっていたのが7月だった。
昨季は開幕から打撃が好調で首位打者争いを演じたが、7月に急降下。腰痛を発症して3試合欠場するなど
蓄積した疲労の影響もあり、月間打率2割5厘ともがき苦しんだ。そして今季も7月に入り月間打率1割台と
低迷したが、28日の中日戦(東京D)で起死回生のサヨナラ3ランを放つなど勝負強さを発揮。フルイニング
出場を続けながら今月20試合で打率2割1分2厘まで戻してきた。