わいせつや児童ポルノのサイトに警告文 県警
法サイト利用ストップへ‐。兵庫県警は、摘発済みの児童ポルノやわいせつ画像の投稿サイトに「警告文」を載せる取り組みを始めた。
利用者がサイトにアクセスしようとすると、注意を呼び掛ける県警の警告文が表示される仕組み。有害サイトに対する規制のルール作りが進む中、
取り締まりの姿勢をアピールするとともに、ネット利用のモラル向上を図る。
「このサイトの管理者と、わいせつ画像を投稿した者は逮捕されました」
今年5月、県警生活安全企画課のサイバー犯罪対策係がわいせつ図画公然陳列容疑で逮捕した自営業の男(41)が管理していたサイト。アクセスを試みると、こんな文面が表示される。
もともと、わいせつ画像の投稿サイトだったが、その後の調べで2009年2月の開設以降、アクセス数が累計で14万件に上っていたことが判明。
利用者に違法サイトであることを知らせた上、画像流出などを防ごうと、サイトの閉鎖後、プロバイダー(接続業者)の承諾を得て、6月から文面の掲載を始めた。
逮捕容疑など事案の説明に加え、ダウンロードした情報を第三者に提供する行為も違法と指摘している。
県警が09年に取り締まった「児童ポルノ」事件は、前年比6割増の67件。身元が特定できた被害者45人中20人が、ネットに絡む事件だった。
いったんネット上に広がった画像の回収は事実上不可能で、被害者を苦しめ続ける。
こうした現状に対し、警察庁の要請で、接続業者が児童ポルノをネット上で見られないように強制遮断する「ブロッキング」が年度内にも導入される。
併せて捜査当局も違法サイトの取り締まりを強化している。
県警生活安全企画課は「違法状態が横行し、利用者の感覚もまひしている。摘発したサイトには積極的に警告文を載せ、注意を喚起したい」としている。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003255929.shtml