「地下銀行」容疑3人逮捕 収益、韓国へ送金か 山形県警
無免許で韓国への送金を請け負う「地下銀行」を営んだとして、山形県警警備1課と
山形署などは28日までに、いずれも韓国籍の、名古屋市南区白水町、会社員李栄
鉉(35)、同市中区新栄2丁目、会社役員鄭東〓(40)、大阪市生野区鶴橋3丁目、
同、高慶淑(52)の3容疑者を逮捕した。
警備1課によると、李、鄭の両容疑者は今年2月から6月にかけて、名古屋市中区の
韓国食材を扱うスーパーを拠点に国内の韓国人から韓国への送金依頼を7回受け付け、
手数料7000円(1回1000円)とともに、計28万6000円を銀行口座に振り込ませ、
さらに高容疑者名義の口座を経由して韓国の受取人に現金を送った疑い。
為替取引を伴う送金は、通常は1週間程度かかるが、依頼人が現金を振り込んだ当日か
翌日には送金されていることから、県警は韓国国内にプール資金があるとみて調べている。
拠点になっていた名古屋市のスーパーは、「ジェイアンドジェイ」という会社が経営。
実質的経営者が鄭容疑者で、李容疑者は社員だった。今年2月、不法滞在容疑で
山形署が逮捕した韓国人の女の捜査を進める中、地下銀行の存在が明らかになったという。
依頼人から送金を受け付けた銀行口座には、現時点で4億数千万円の出入金が
記録されていたことが確認されているという。県警は、日本国内の不法滞在者や不法に得た
収益を韓国に送金するための手段として使われていたとみている。
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100729t53024.htm