続く猛暑、熱中症ご注意 高齢者中心に続発 2010年7月27日
35度を超える「猛暑日」が各地で続く中、県内でお年寄りを中心に熱中症で倒れる人が続出している。
県は日傘や水分補給による暑さ対策を強く勧め、「不要不急な外出はできるだけ避けてほしい」と注意を呼び掛けている。
県消防・保安室によると、県内では昨夏は熱中症の死者はいなかったが、ことしは7月20日以降、津市で3人、伊勢市で1人、
桑名市で1人の計5人が亡くなった。いずれも65歳以上の高齢者。
自宅で死亡した伊勢市の女性(88)と桑名市の女性(80)以外の3人は、日中の農作業や散歩中に倒れており、無理がたたったとみられる。
病院への搬送件数も既に昨夏の合計62件を上回っており、高齢者の多さが目立つ。
県健康づくり室によると、国の調査では熱中症の死者の75%が高齢者。
担当者は「年を取ると自律神経が鈍り、暑さを感じにくくなる。発見が遅れ、どうしても症状が重くなりやすい」と指摘する。
一般的な熱中症対策として同室は、日ごろの体調管理と日傘の使用、水分補給などを挙げる。
一方、体調の異変に気が付きにくい高齢者は、家族による観察が重要。
しかし、最近は単身の高齢者世帯が多く、担当者は「日中の外出や長時間の作業を自粛してもらうしかない」と話している。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100727/CK2010072702000012.html 依頼5