協会けんぽ 昨年度赤字決算
7月27日 6時54分
中小企業のサラリーマンとその家族、およそ3500万人が加入する「協会けんぽ」の昨年度の決算は、
景気悪化に伴う保険料収入の落ち込みなどで4830億円の赤字となり、今年度に続き、来年度も保険料率の
引き上げが避けられない見通しです。
26日公表された協会けんぽの昨年度の決算によりますと、保険料収入は、厳しい経済状況で加入者の賃金が
減少したことなどにより、見込みより4108億円少なくなりました。一方、保険給付費は、予想していた
季節性インフルエンザの流行がなかったため、当初の予算額より減りましたが、後期高齢者医療制度の
支援金などの支出を含めた結果、昨年度の決算は4830億円の赤字となりました。
このため、全国平均で今年度9.34%となっている保険料率は、今年度に続いて来年度も引き上げが
避けられない見通しです。協会けんぽは、保険料の急激な上昇を抑えるため、政府に対して国庫負担の
引き上げを求めていくことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100727/t10015980471000.html