矢面に上がったのは「VIP」用ヘリコプターを使った“遊覧”飛行だ。ヘリは東京都調布市か
ら神奈川県の江の島上空など約40分間、大回りして東京都江東区に到着した。
「遊覧」との指摘に中井氏は「警備ですよ、警備。遊覧なら絶対韓国は認めない」と言い張った。
一般的に同型ヘリのチャーター費は1時間約87万円。
費用がかさんだとみられるのが韓国との往復に使われたチャーター機だ。4日間借り受けた上、
韓国への送り迎えで2往復必要なため、約1千万円かかる計算になる。
黄氏を招請した際は旅客機が使われた。黄氏は北朝鮮の元ナンバー2の要人で「
北朝鮮最大の暗殺ターゲット」(韓国当局者)とされているが、今回の待遇と大きな違いをみせた。
さらに今回は軽井沢の前首相の別荘が滞在先に提供されたうえ、都内移動中は道路を封鎖したり、
信号を全部「青」にする「国賓」以上の処置が取られた。
政府関係者は「黄氏の招請費を約1千万円に上る」とした上で、金元工作員の招請費は「
その3倍は優に超える」と見積もる。今年度12億円に倍額された拉致関連予算から支出される
ことになる。ただ、正確な額は集計中といい、菅直人首相は23日、記者団の質問に「
大きいところのものは報告を受けているが、具体的なところは受けていない」と述べた。
招請理由を拉致被害者との面会に加え「世論喚起のため」と述べながら、
金元工作員の記者会見さえ行われなかったことには、面会した拉致被害家族からも
不満が漏れたが、中井氏は「韓国側の強い意向だ」と繰り返した。
http://news.livedoor.com/article/detail/4903737/