パネッタ米中央情報局(CIA)長官は21日、CIAのスパイ活動部門の責任者にジョン・ベネット氏を任命すると発表した。
ベネット氏はスパイ活動部門ではCIAで第一人者とされ、これまではパキスタンで対テロ作戦を統括していた。
スパイ活動部門の責任者を3年務め、引退するマイケル・スリック氏の後任となる。
ベネット氏は1981年にCIAに入局。世界各地で地域責任者を4度務めている。
最後の赴任地となったパキスタン・イスラマバードではパキスタン北西部の部族地域に潜伏する過激派を標的にした無人機攻撃を指揮し、パキスタン・タリバーン運動(TTP)の指導者殺害などの功績を挙げている。
パネッタ長官はベネット氏任命を発表した文書の声明で、同氏は「諜報(ちょうほう)活動の中核分野で申し分のない実績を誇る専門家であり、
国際テロ組織アルカイダとその同調勢力に対する掃討作戦で前線に立ってきた」と適材適所であることを強調した。
CIAでは2004年、ゴス元長官就任と共に組織内で内紛が発生していたが、スリック氏はこの際、更迭された経歴を持つ。
同氏はその後、ゴス氏が退任するとともに呼び戻されていた。
http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201007220037.html?ref=ng