【W杯】得点王のオランダMFスナイダー 来週、結婚式
オランダの10番は敗戦が決まると、ピッチに崩れ落ちた。歓喜で抱き合うスペインイレブンの姿は、涙でくもって見えなかった。
今大会、オランダの司令塔として獅子奮迅の活躍を見せたMFスナイダー(26)は、夢のワールドカップを手にすることができなかった。
しかし、ストライカーとして最も名誉なW杯の「ゴールデンブーツ」(得点王)の称号を獲得した。
来週には、オランダのスーパーモデルとの華燭の典が待っている。
W杯準優勝と大会得点王は、新妻への最高の贈り物となるはずだ。
スナイダーはW杯で優勝すれば4冠の達成だった。所属するイタリア・セリエAの名門、インテルは今シーズン、欧州王者。
イタリアでもタイトルを総なめにした。
婚約者のヨランテ・ヴァン・カスベルヘンさん(25)はオランダで人気のモデルで、2人は昨年夏からつきあい始めた。
順調にサッカー人生を歩んできたスナイダーはその頃、挫折感を味わっていた。
鳴り物入りでスペインの“銀河系集団”レアル・マドリードに入団。10番を背負ったが、クラブはことごとくタイトルを逃し、
昨夏に、「戦犯」とされたスナイダーはチームから放出されていた。
カスベルヘンさんと交際が始まり、スナイダーは輝きを取り戻した。オランダのTVで交際がすっぱ抜かれると、
ゴシップ紙を中心に大騒動が起きたが、2人の仲は揺るがなかった。
挙式はW杯決勝戦の1週間後となる18日に決めた。日取りには、オランダに初タイトルをもたらすというスナイダーの決意も込められていた。
決勝戦のスタジアムに、オレンジ色に身を包んだカスベルヘンさんが姿を見せた。
試合終了まで、婚約者の奮闘ぶりを見届けた。
スナイダーは悔し涙を流した。しかし、サッカー人生で、最良の瞬間を過ごしたはずだ。
来週には、ウェディングドレスを着た花嫁の前で、幸福の笑顔に変わっているだろう。
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/100712/scr1007121304063-n1.htm