もしこれをアップルがやったら...
すでに強権発動から2週間以上が経過しているのに、あまり批判めいた批判も沸き起こって
ないのが不思議なくらいです。とにかく自由奔放すぎるとの指摘とは裏腹に、グーグルが不適
切と判断したAndroid Marketのアプリを、単に配布できないようにしたのみならず、世界中の
Androidケータイの内部へと勝手にリモートアクセスし、該当のアプリを根こそぎ削除してい
きましたよ! セキュリティー上の要因とのことですけど、なんかこれってどうなんでしょ
うか?
今回のような措置を講じることは、私たちだって望んでいません。でも、ユーザーの皆さま
の安全が危険にさらされる場合には、迅速な対処を進めることを決意しています。Androidは
オープンな環境ではありますが、今後も同様の対策によって、非常に高いセキュリティーレ
ベルが達成されることをアピールしていきます。
そう堂々と説明を出したグーグルなんですけど、肝心の削除対象のアプリに関しては、何ら
かのマルウェアが仕掛けられていたとか、深刻なセキュリティーホールが発見されたとかで
はなく、ある研究目的にアップされた何の役にも立たないアプリだったくらいにしか説明さ
れていません。じゃあ、こんなユーザーのAndroidケータイにまで一方的にアクセスして徹底
削除を強制的に執行するほどの措置が、本当に必要だったのかって疑問だけが残りますよね。
たいしたアプリじゃないゆえに大事になっていないのかもしれませんが、こういうことをグー
グルが許可なく繰り返していくと、ただ配布のみを厳しく取り締まるスタンスのアップルの
ほうが、まだマシに見える時代がやってくる可能性だって否定できないかもしれません...
[Android Developers Blog via Engadget]
Kat Hannaford(原文/湯木進悟)
ソース
http://news.livedoor.com/article/detail/4883249/