【フランス】「ブルカ」着用禁止法が下院通過 反対わずか1票
フランス国民議会(下院)は13日、イスラム教徒の女性が使う全身を覆う衣装「ブルカ」などについて、
公共の場所での着用を禁じる法案を賛成多数で可決した。同法案は上院に送られ、9月に審議され、
通過する見通しである。
採決の結果は賛成335に対し、反対1。最大野党の社会党などは棄権に回った。
同法案では「公共の場で、顔を隠すような衣服を着用することは出来ない」と明記された。「公共の場」には、
公道や公共交通機関のほか、政府関係施設や学校などが含まれる。
違反者には、150ユーロ(約1万7,000円)の罰金が科される。また、顔を隠す衣装の着用を女性に強要した
者に対しては、最高3万ユーロの罰金と禁固1年の刑を科す方針。
同法案に対しては、「言論や表現の自由を侵害する」などと批判も強い。また「女性のムスリム」という
特定の性別・特定の信教を持つ者を非難するものだ、との批判も出ている。なお、フランス警察当局の
概算によると、フランス国内でのブルカ着用者はわずか2,000人程度とされる。
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100714/57510.html