イスラマバード(CNN) パキスタン空軍は28日、米国からの調達契約を結んでいた
最新型のF16型戦闘機計18機のうち最初の3機がパキスタンに同日、
到着したとの声明を発表した。
契約は2005年に合意されたもので、パキスタン空軍の軍備更新計画の一環。
声明で、同機の引き渡しにより夜間作戦の実施が今後可能になったと述べた。
両国政府当局者は、同機は今後、イスラム武装勢力タリバーンや国際テロ組織
アルカイダが潜伏しているとされる対アフガニスタン国境地域での作戦に投入されるとも語った。
米国はアフガン軍事作戦をテロとの戦いの主戦場と位置付け、隣国パキスタンの
政情安定化も同作戦の成功の前提条件ととらえている。アフガンとパキスタンの
国境地域はタリバーン系組織の金城湯池ともなっており、アフガンへの越境攻撃のほか、
パキスタン国内での爆弾テロの「出撃拠点」ともなっている。
パキスタン軍は米政府に促される形で、アフガン国境と接する北西辺境州や政府直轄部族
地域でパキスタン・タリバーン運動(TTP)など過激派の掃討作戦も続けている。
F16戦闘機の全18機は今年末までにパキスタンに引き渡される見通し。
同国空軍のパイロットは米国で同機の操縦訓練を受けている。パキスタン中央部
ジャコババードにあるシャーバズ空軍基地に最初に到着した3機も同国人パイロットが運んできた。
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201006270012.html