偽装派遣のTOTO、危険なプレス機復旧作業を強いて作業員を便座型に加工した上、遺族に対する賠償を拒否

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1 イエローパーチ(福島県)

派遣社員死亡損賠訴訟:TOTO労災事故、あす判決 /滋賀

 ◇「派遣の命、軽視しないで」

 住宅設備機器メーカー「TOTO」滋賀工場(湖南市)で07年5月、機械に挟まれて死亡した派遣社員、西野尾茂信さん(当時39歳)
=甲賀市甲賀町=の遺族が、「偽装請負」状態の勤務で安全対策も不十分だったとして、同社などに約1億円の損害賠償を求めた
訴訟の判決が22日、大津地裁である。判決を前に、茂信さんの父末吉さん(74)は「派遣社員だからといって、人間の命を軽視しないで」と語った。

 訴状によると、茂信さんは停止した製造ラインの復旧作業中、機械と支柱の間に頭を挟まれ死亡。機械センサーに身を乗り出して手をかざす
危険な復旧方法が常態化していたといい、末吉さんらは安全管理を怠ったと主張。同社は「西野尾さんは請負業者の指揮監督下で作業。
当社に責任はない」と争っている。

 茂信さんは給料で冷蔵庫や洗濯機を家族にプレゼント。亡くなる直前、「連絡が取りやすいように」と、田んぼで作業をする末吉さんに
防水タイプを、母秀美さん(68)には操作が簡単な携帯電話をそれぞれ贈った。

 今も会社からの謝罪はないといい、末吉さんは「茂信の命は故障して取り換えられた部品のようだ」と憤る。兄吉治さん(45)
は「判決で真相が明らかになってほしい。悲しい目に遭う派遣社員が出ないように」と話した。
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100621ddlk25040278000c.html

>同社は「西野尾さんは請負業者の指揮監督下で作業。当社に責任はない」と争っている。

この事故では、東近江労基署が昨年9月、「偽装請負」と認定し、
労働安全衛生法違反容疑でTOTOを書類送検。今年7月、甲賀簡裁が
罰金50万円の略式命令を出した。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080906k0000m040035000c.html