http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001006210003 草津市内の居酒屋の店長や店員らの有志が、琵琶湖岸のクリーン作戦に乗り出している。
呼びかけたのは同市大路1丁目の居酒屋「坐空(ざ・く)」のオーナー、岡田直明さん
(34)。3月から始め、月に1度の活動が定着してきた。派手な金髪の若者らも多く
参加する。「いわゆる『ヤンキー』たちが、人の役に立っているという感覚を持って
くれれば」と岡田さんは話す。(大西英正)
岡田さんは野洲市出身。「一人っ子で超自己中心的。絵に描いたようなヤンキーで
暴れまくってました」と苦笑する。腕や背中には中学生のころから彫った鮮やかな入れ墨。
入学した大阪の料理学校にはほとんど行かず、就職したホテルには、派手な金髪を巡って
上司とキッチンで大乱闘して辞めた。
飲食のチェーン店で働き始めた21歳の時だ。当時30代だった店長に毎日、説教された。
じっくりと、諭されるように。それまで頭ごなしに怒られては、人として認められない
イライラを募らせていた岡田さんは、店長の言葉に耳を傾けた。
「店長として一番に考えなあかん人は社員の家族。次に社員、アルバイト。それから自分の
家族。自分は最後や」。言葉通り、店長は身を粉にして働いた。初めて出会った尊敬できる
人だった。