陸奥新報
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2010/6/19 土曜日
「ナクア白神ホテル」 韓国企業に譲渡/鯵ケ沢
鯵ケ沢町のナクア白神ホテル&リゾートが、米金融最大手シティグループのプリンシパル・インベス
トメンツ・ジャパン(東京都)から韓国企業へ譲渡されたことが18日までに分かった。同日、事業
を継承する新会社「青森リゾート」(鯵ケ沢町)の代表取締役に、ナクア白神の総支配人・高橋浩康氏が
就任し、全社員が同社に移籍した。ホテル、ゴルフ場、スキー場は名称を変えず営業を続ける。これま
で韓国から観光客が多数訪れていたことから、今回の譲渡でさらに誘客に弾みが付くものとみられ、
同町の東條昭彦町長は「現地法人を立ち上げてくれたので税収も見込まれる。鯵ケ沢にとっては良
いことだ」と歓迎している。
譲渡先は韓国の投資会社「KICC」。引き続き総支配人を務める高橋代表取締役によると、同社が
持つ福岡ゴルフマネージメント(福岡県)が100%出資し、今年3月に現地法人青森リゾートを設立した。
KICCがグループ企業内で観光事業に参入するのは初めて。ナクア白神の従業員は夏場で約150人
(パートも含む)、冬場で約200人(同)を数えるが、全員の雇用が確保されるという。
関係者の話を総合すると、シティグループはリーマンショックの影響を受け、アメリカ政府から公的
資金注入を受けたため資産を売却しなければならず、ナクア白神から撤退したもよう。5月末にKIC
Cに事業を譲渡したが、売却額は明らかにされていない ナクア白神の入り込み数は、2009年で宿
泊者6万8952人、スキー場は9万2964人、ゴルフ場2万2110人。同年度は2000万円以上の黒
字を計上している。
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2010/06/11948.html