http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010062002000053.html ストックホルムで十九日、スウェーデンのカール十六世グスタフ国王の長女で
王位継承順位一位のビクトリア王女(32)と、スポーツジム元経営者のダニエル
ベストリング氏(36)との結婚式が行われた。
同国では現国王の結婚以来、三十四年ぶりのロイヤルウエディング。
国内では、市民と王女の結婚を歓迎する一方で、緊縮財政が続く中での二百五十万ドル
(約二億二千六百万円)もの結婚式費用の半額税金負担に、批判の声も出ている。
二〇〇二年、王女が入会したストックホルムのジムで、ベストリング氏が担当のインストラクター
になったのがなれそめ。同氏は人口約三千人の村出身で、父親は地方自治体職員、母親は
郵便局職員だった。国王は当初、交際に反対していたが、長年にわたる交際に折れ、昨年
二月に婚約が発表された。
イエーテボリ大の世論調査では、王制存続派は六年前の68%から56%に減少する一方
廃止派は16%から22%に増加。高額の結婚式費用で国民の目はさらに厳しくなっており
王室は「ロイヤルウエディングで(見物の観光客による)旅行と土産の売り上げが増え
国への十分な見返りがある」と反論に躍起となっている。
スウェーデンは一九七九年に、性別に関係なく第一子(長子)優先で王位を継承するように法律を改正した。