【社説】プロテスタントの出産奨励運動に他宗教も賛同を
少子化問題解決のために宗教関係者が動き出した。
ソウル・汝矣島にある純福音教会の趙繩(チョ・ヨンギ)元老牧師、
明声教会のキム・サンファン牧師らプロテスタント系の牧師らが中心となって出産奨励国民運動本部が発足し、15日に発足式が行われる。
同運動本部は「国民の誰もが子供を産んで育てる喜びを味わう社会」の実現のために、共稼ぎ夫婦が安心して子供を預けて仕事ができるよう、
教会内に非営利の乳幼児施設の設置を奨励し、放課後教室などを支援する計画を発表した。
韓国の昨年の合計特殊出生率(15‐49歳の女性が一生の間に生む子供の数の平均)は1.15人で、
これは世界でも最低水準だ。政府や地方自治体は少子高齢化対策として、これまで5年にわたり、
20兆ウォン(約1兆 5000億円)の予算を投じてきたが、少子化には歯止めがかからない。このような状況で、
生命の尊厳について教える宗教界が、出産・育児の意味や価値を広く伝え、
これらを奨励するために教会を開放することにしたのは、非常に喜ばしいことだ。
(続く)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20100609000059