祖父降ろし忘れ車内に数時間、9か月男児死亡
3日午後4時20分頃、長崎県諫早市本明町の保育園前の路上で、同市富川町、
トラック運転手一ノ瀬賢二さん(38)の長男翔太ちゃん(9か月)が乗用車の中でぐったりしているのを、祖父の武夫さん(73)が見つけた。
翔太ちゃんはドクターヘリで同県大村市の病院へ搬送されたが、約1時間40分後、死亡が確認された。
諫早署の発表によると、武夫さんは午前9時頃、翔太ちゃんと姉(2)の孫2人を
それぞれ後部座席のチャイルドシートに座らせ、保育園に送った。
同日夕、車で迎えに行ったところ、翔太ちゃんが保育園にいなかったため、車内を確認。
チャイルドシートに座っている翔太ちゃんを見つけた。同シートは運転席に背を向ける形で設置されていた。
同署は、武夫さんが翔太ちゃんを預ける際、車から降ろし忘れたとみて事情を聞いている。
武夫さんは、姉弟と同居し、保育園にはよく送迎していた。
この日、保育園に送った後、車は自宅から約10メートル離れた路上に約6時間止めていたという。窓は閉め、ドアもロックした状態だった。
長崎海洋気象台によると、3日、諫早市の天気は晴れで、隣接する大村市では午後1時23分に最高気温27・9度を記録する暑さだった。
(2010年6月3日22時45分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100603-OYT1T01043.htm