アムールトラの『ルー』17歳の大往生 浜松市動物園で
浜松市動物園(西区舘山寺町)で飼育されていたアムールトラのオス「ルー
」が27日、死んでいるのが確認された。17歳で、国内のオスでは最高齢だった。
29日から6月13日まで、園内の猛獣舎に献花台が置かれる。
同園によると、約1カ月前から鼻血を出す症状があり、1〜2週間前から食欲が落ちた。
死んだのは27日未明とみられる。
アムールトラは最も大きなトラの亜種で、ルーの体長は推定約3・5メートル、
体重同約250キロ。1992年にドイツのルール動物園で生まれ、95年に浜松へ。
種の中でも大きい体格で、全盛期には国内トップクラスの雄姿を誇り、人気を集めた。
野生のアムールトラの寿命は8〜10歳。同園の獣医師は「苦しまずに逝ったんだと思う。
大往生でした」と話した。同園に現在いる5歳のメス「ミー」を含め、3頭のペアと暮らしたが、
子孫は残せなかった。アムールトラは密猟、森林の違法伐採などを背景に野生の個体
数が減少し、国際自然保護連合のレッドリストで「絶滅危惧(きぐ)種」とされる。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100528/CK2010052802000169.html