【真岡】真岡北陵高食品科学科の3年生たちが「道の駅にのみや」と共同で商品化に取り組んできたイチゴ生キャラメルがこのほど完成し、
久下田の同施設で22日、初の販売とPRを行った。3年ほどの月日をかけ、歴代の3年生が試行錯誤を重ねた末に完成した。
イチゴのフリーズドライ化などのこだわりと「芳賀地区のイチゴを活用した特産品を作りたい」という生徒たちの熱い思いが、味に深みを与えているようだ。
芳賀地区は“生産日本一“の真岡市をはじめ、イチゴ栽培が盛んな土地柄。さらに本県は生乳生産量全国2位でもある。
同校は規格外などで廃棄されるイチゴを活用、付加価値を付けた特産品開発をスタートさせた。歴代の3年生が課題研究として挑み、本年度は10人ほどが取り組んだ。
生徒たちはこれまで、開発の傍ら同施設などでのイベントに出展。来場者に試食してもらうとともにアンケートも実施し、ニーズの把握に努めてきた。
商品の特徴の一つが、フリーズドライ製法の採用。ヒートドライ、オーブンでの低温乾燥などに比べ、イチゴの風味や味が損なわれないという。
同校で飼育するブラウンスイス乳を使用することで、さらに独自性を持たせている。
同科3年の生田目麻衣さん(17)は「イチゴのピンク色がきれいに出るような白いキャラメルを作るとき、焦げないように気をつけました。
苦労してやってきてよかった」と話す。
イチゴ生キャラメルは9粒入り200円。今後は「道の駅にのみや」のイベントなどに合わせて販売予定という。
同施設の島田雅和店長(42)は「今後も生徒たちの発表の場を提供できれば」。
キャラメルを買い求めていた茨城県つくば市の大学職員落合俊介さん(31)は「甘すぎず、イチゴの味が出ていておいしいですね」と話していた。
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/central/mooka/news/20100523/326450