ロンドン(CNN) ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と同社の客室乗務員が加入する労働組合ユナイトは22日、
ストライキの回避に向け交渉を行う。今回の交渉を仲介する助言あっせん仲裁局(ACAS)が明らかにした。
ACASは英国の裁判外紛争解決手段(ADR)機関で、労働紛争を扱う。
交渉はロンドン中心部にあるACASの本部で行われるという。BAとユナイトが直接面会するかは明らかにされていない。
初回のストライキは24日から5日間続く予定。残りの2回もその後間もなく実施されることになっている。
ユナイトにはBAの客室乗務員1万5000人の大半が加入している。
BAとユナイトは賃金と労働条件をめぐり長年争ってきた。ユナイトは3月にも2度のストライキを実施している。
その後、複数回の交渉が行われたが解決には至らず、ユナイトは5月と6月に再度ストライキを実施することになった。
当初、ユナイトは4度のストライキを予定し、初回は5月18日に開始されたが、BA側の差し止め請求が認められ、中断された。
しかし、ユナイトはその数日後に差し止めを不服として上訴し、残りの3回のストを予定通り実施することを明言した。
ユナイトの共同事務局長デレク・シンプソン氏は22日、(交渉による)解決は可能としたうえで、
会社が3月のストライキに参加した従業員への飛行手当の支給を取り消したことが交渉の唯一の争点であることを示唆した。
BAは、24日から始まるストライキの期間中の予定便数のうち70%以上を運航するべく緊急対策を実施する予定だ。
http://www.cnn.co.jp/business/AIC201005230006.html