誰か知らない相手とランダムに接続されてビデオチャットを楽しむ――。そんなサービスが評判に
なっている。今年に入って急速に広まっている「Chatroulette」(チャットルーレット)は、このままいけば
TwitterやFacebookのように“化ける”可能性も感じさせる。創業者はロシアの高校生。彼は今春、
あこがれのアメリカの地を踏み、アメリカンドリームを実現させるべく一歩を踏み出した。
■ 誰が出てくるかわからないルーレットのようなチャット
Chatrouletteは、Webカメラとインターネットにつながった端末さえあれば、世界中のユーザーと
“場当たり的”にチャットを楽しめるサービスだ。気に入らなければ「Next」ボタンを押せばいい。
すぐに画面が変わって、次の相手が現れる。誰が出てくるのかわからないルーレットのようなチャットと
いうわけだ。
人々を引きつけるのは、画面に飛び込んでくる映像だ。いろんな人種や国籍の人に会えるのは
いうまでもない。ダンスや楽器などのパフォーマンスをする人、ぬいぐるみ、グループでカメラの前に
座るティーンネージャーとまさに何でもあり。話題が話題を呼び、即興ピアノプレーヤーといった
有名人も生まれた。本人が名乗らない限り匿名で、互いに名前や素性を知らないままコミュニケーションできる。
それだけに、「pervert」(ヘンタイ)と呼ばれる人たちに当たることあるので、少々覚悟も要る。
このサービスは今年2月ごろから米メディアを中心に取り上げられるようになった。当初は
ビデオチャットのダークな部分にスポットがあたったが、関心は次第に、誰がこのサービスを
思いついたのかに移っていった。
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/series/infostand/20100517_367550.html