岩手の子牛、取引価格が1割上昇 口蹄疫の影響も
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819490E0E2E2E79A8DE0E2E2E7E0E2E3E29EE3E3E2E2E2 岩手県内の子牛の市場価格が上昇している。
全国農業協同組合連合会岩手県本部(全農岩手県本部)などによると、
19日に5月の競りが始まった中央家畜市場(雫石町)での子牛の取引価格は、
1頭あたり平均39万5千円程度となっており、前月に比べて1割ほど上昇している。
同本部は「宮崎県での口蹄疫(こうていえき)の影響もあり、
品薄感から価格が上がっているのではないか」とみている。
岩手県内で生まれ市場に出された子牛のうち、
6割程度を県外の業者などが繁殖用や肥育用に購入している。
中央家畜市場では宮崎からの供給量が減ることを見込んでか、
購買者の中には初めて参加する中部や近畿の畜産農家や農協関係者の姿も見られるという。
子牛の価格が上がることで生産者の収入は増えるが、
県内をはじめ購入する畜産農家などの負担は大きくなる。
県内のある農協関係者は「まさに痛しかゆしの状態」と話している。
農協にはこれまで宮崎から子牛を購入していた農家からの相談も寄せられている。