民主、社民、国民新の与党3党は18日夜の衆院本会議で、終盤国会の最重要法案
と位置付ける郵政改革法案の趣旨説明と質疑に踏み切り、同法案は審議入りした。自民
、公明、共産、みんな、たちあがれ日本の野党5党は、「政治とカネ」の問題に関する集中審
議などの要求に与党が応じないことに反発。同法案の審議入り前に本会議をそろって退席し
た。国会は6月16日の会期末を控え、与野党の対決色が強まった。
与野党は18日午後、横路孝弘衆院議長の要請を受け、国対委員長会談を開催。野党
は、(1)政治とカネや米軍普天間飛行場移設、口蹄(こうてい)疫の感染拡大に関する衆院
予算委員会での集中審議(2)与党が提出した国会改革関連法案の撤回と議会制度協議
会での協議(3)与野党幹事長会談の開催−を要求した。しかし、与党は「集中審議は筆頭
理事同士で協議すべきだ」などといずれも拒否し、決裂した。
この後、自民党など5野党は午前中に続いて幹事長・書記局長会談を開き、集中審議な
どの実現に向け結束して対応することを確認した。
与野党の折衝が続いたため、午後1時に予定された衆院本会議は、大幅にずれ込んで同
9時前に開会した。
自民党は本会議に先立ち、14日の衆院環境委員会で地球温暖化対策基本法案の採
決を強行したとして、樽床伸二委員長(民主)の解任決議案を提出。同決議案は本会議
で、与党などの反対多数で否決された。(2010/05/18-23:00)
ソース:時事通信社
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010051800942