地域でリーダー的な役割を担う 「地域農業士」 の井上安子さん (60) =和歌山市永穂=は毎年この時期、
畑の一部をイチゴ狩りやジャガイモ堀りなど収穫体験の場として地域の幼稚園や保育所の子どもたちに開放している。
13日は同市宇田森の私立東洋保育園 (中野和代園長) の年中組21人がイチゴ狩りに訪れた。
井上さんは米農家で、 イチゴは前々から家族で食べる程度のものだったが、 3年前に中野園長と知り合い、
園児を招くことを思いついたという。 それから毎年、500株を 「子どもたち用」 として栽培し、 収穫できるようになると招いている。
初めてのイチゴ狩りをした園児たち。 まだ白いイチゴを食べて泣いてしまう子や、 持ちきれないほどのイチゴを抱え、
転んでしまう子もいたが、 かわいらしいイチゴを前にみんな満面に笑み。 春の味覚を味わっていた。
井上さんは、 今年度のイチゴ狩りは今回で終了、 次は今月18日のジャガイモ掘りに向けて準備を進めるといい、
「子どもさんを見てるだけでイチゴ作りの苦労なんて忘れてしまう。 体力が続く限り続けたい」と話している。
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