バスケットボールシーズンの開幕を告げる今大会は、関東1部リーグに所属する強豪が数多く集まり、今季の大学バスケットボール界の勢力を占う重要な大会である。
関東大学選手権(関東トーナメント)で上位進出を狙う早大は9戦3勝6敗で7位と決して満足できない成績におわるが、
5日間にわたる戦いの中で課題という『収穫』を得ることができた大会であった。
今大会で早大は昨季1部昇格を果たした明大、関カレで同じブロックの法大、そして東大に勝利をおさめるも
慶大、専大、日大、青学大、中大、拓大に敗北を喫する。シーズンは始まったばかりでチームとしての完成はまだまだ先になるとはいえ、
この3勝6敗という結果は今季の決して甘くはない現状を反映している。
「ディフェンスで崩れないチーム」(G相井大樹主将=教4)を標榜する今季のワセダ。
日大や青学大など1部上位のチームとの試合で失点を60〜70点台におさえるなど、今季も伝統の堅いディフェンスは健在である。
しかしその反面に青学大、拓大、慶大、専大に10点差以内の接戦に持ち込みながらもあと1本を攻めきれず敗れるなど
攻撃面の弱さ、ここ1番での勝負弱さが目立った。今大会を終えて相井大主将は
「詰めて逆転するだけの力がない。それは体力もあるし、技術的な部分もある。そんな課題が明確になった」と感想を述べた。
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