越谷市は今年度から、農業後継者にイチゴの観光農園経営や栽培技術を教える「都市型農業経営者育成事業」をスタートさせる。
同市の農業の課題となっている後継者や担い手の確保・育成と経営安定化を図るのが狙い。
都心に近いという地理的優位性を生かした収益性の高い施設園芸への経営転換を促す。
事業はJA越谷市に委託し、連携して実施する。
農家の青年後継者や農業生産法人の社員らを対象に、観光農園経営に必要な栽培技術や
経営ノウハウ、農業支援に関する各種研修や実習訓練を実施する。
1人の研修期間は2年間で、第1期の研修者は3人を予定している。月15万円の研修手当も支給される。
研修場所は、農業技術センターの温室3棟で、1棟(約770平方b)に対し、研修者1人を受け持たせ、
苗づくりや栽培方法などの技術、ほかの野菜の栽培、販売方法などを学ぶ。
事業費は設備改修費も含めて5320万円。実施期間は今年度から5年間を予定している。
同市農政課では「イチゴ観光農園を増やし、市の新たな観光資源にすることが期待できるほか、
農業技術センターの活用促進が図られ、新たな都市型農業の推進拠点としての役割が高まる」と期待している。
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