NY株、大幅続落 一時100ドル安 長期金利も低下 原油80ドル割れの場面も
2010/5/5 23:40 【NQNニューヨーク】
5日のニューヨーク原油先物相場は大幅に続落し、取引の指標となるWT(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の
6月物は一時、節目となる1バレル80ドルを割りこんだ。
80ドル割れは期近物としては3月下旬以来。
ギリシャなど一部欧州諸国への財政懸念から、投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方が広がった。
株式市場ではダウ工業株30種平均は一時、前日比100ドル超下げたほか、長期金利一時、3.5%を割り込んで
今年の最低水準に低下している。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが同日、ポルトガル国債/の格付けを引き下げ方向で見直すと発表し、
同国やギリシャなど一部欧州諸国の財政に対する不安が一段と強まった。WTI6月物は一時、79.15ドル近辺まで下落した。
ダウ平均は一時、取引時間中では3月下旬以来の安値圏に下がった。
ダウ平均の構成銘柄では非鉄大手アルコアや建設機械大手のキャタピラーといった景気敏感株が安い。
シェブロンなど石油株も下落している。
ダウ平均は午前10時30分(日本時間午後11時30分)現在、前日比46ドル86セント安の1万0879ドル91セントと
売り一巡後はやや下げ渋っている。
長期金利の指標となる表面利率3.625%の10年物国債利回りは一時3.5%を割り込んだ。
投資家が株式などを売り、安全資産とされる米国債に資金を移す動きが強まっている。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959CE2E7E2E3808DE2E7E2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2