【速報】新規制システム Viva Samba カーニバルが突破される
1 :
ベラ(長屋):
2 :
ムブナ(埼玉県):2010/05/05(水) 11:23:25.34 ID:95TKVHC4
つまりどういう(
3 :
アオメエソ(長屋):2010/05/05(水) 11:23:27.29 ID:qAtnefk3
奇跡のカーニバル
これはオワタ
マジかよ糞箱
/八
jレ^Y `ト、
}Y ヽ
ノ |:! ヽ 今年こそスクライドのReckless Fireを最速で催促して流させような?
|! |.i lィ
__ { | \r、 川 |
└う \_」 `ヾ、 _ / _/´}
_ _._ rr─) 凡}\ =-、`くヽ-レ′ _ノ :ノ
─‐ ─ =-ノ \ ⌒Lリ\)>‐┴ーX_マ ノ く`L_
─ー-=ニ二_ \ | \___/7L斗ヽ rゥ'´ r‐-、 | }
─ゥ‐- .__ ̄ \ 、 、_/ / | | -、)⌒l. { ト、 __
/ |  ̄ ̄ヽ \`ー- ,ィく__ _ノ〈tn__つ } | | 〉-‐__¨_
ヽ \> / `  ̄`ー-厂 ,ィミ| 仁j {/下「 |「
ヽ  ̄厂: ::. . . 〈 /三,′ |ミト′ Lj. |l_l
| \ /,}乃─-、_____)、/二/ |ミ|====
! __ \_ / || ヽ`ー─-┴‐く`) |ミ| 「 ̄
___ ̄ |_ └==='′ ハ |ミ| └--
_二ニ=-、_ ̄二冖─--= ___ | /ミ/─--、、
|0! ̄丁 ̄ ̄丁`` ─--__ニ二| /三/ ̄>、、
冖--─/ィ′ | | |二ミ|ヾ| /三/
 ̄二 | 「::::::::::ii::::::::::::::ii:::::::::::::::::::::|二ミ| | /ミ/
7 :
アオメエソ(関西地方):2010/05/05(水) 11:23:47.97 ID:pVKEZhln
ここか
8 :
アオメエソ(長屋):2010/05/05(水) 11:24:07.63 ID:1re/vMMd
は?
9 :
シュモクザメ(アラビア):2010/05/05(水) 11:24:10.66 ID:O6htsai9
/ ̄\
.| | このスレはスレタイ関係なく
/\_+_/\ アニソン三昧実況スレの予定です。
|_l | l_| ご利用の皆様には大変ご迷惑を
ヽ.|=ロ=|/ おかけしております。
.| | |
.|_|_|
(_|_) (株)ν速建設
10 :
アオメエソ(dion軍):2010/05/05(水) 11:24:18.57 ID:A66RqoOz
どういうことだってばよ
aKOだよなこれ
12 :
ブラウントラウト(dion軍):2010/05/05(水) 11:24:35.66 ID:GpzJ87ZW
くわしく
13 :
シノノメサカタザメ(アラバマ州):2010/05/05(水) 11:24:40.23 ID:b08LVABj
まずそのViva Samba カーニバルとやらから説明しろよ
どうせ口だけだろww
15 :
ボラ(栃木県):2010/05/05(水) 11:24:58.84 ID:Zml8Ov8d BE:199699283-PLT(14568)
なにそれ
16 :
ヒメ(西日本):2010/05/05(水) 11:25:04.05 ID:YFe5LkjG
やべぇよやべぇよ・・・
17 :
アケボノチョウチョウウオ(長屋):2010/05/05(水) 11:25:13.03 ID:txUmX6jX
スクリプト潰し?
18 :
サッパ(長屋):2010/05/05(水) 11:25:18.03 ID:R3G16bTB BE:115841063-PLT(12345)
スクリプトがひとつの●でできるようになるって事?
●を使ったスクリプト連投による規制を回避する事が可能になった
規制人より芋掘り放棄中 ∩( ・ω・)∩芋116本目
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/sec2chd/1269695660/ 254 :ちきちーた ★ :sage :2010/03/29(月) 17:18:42 ID:???0
久しぶりに仕様変更しようかなぁと
考えているー
>>250 串のとっかえひっかえは駄目ニダ
を追加しようかなぁと
簡単に言えばsamba改だな
●でもIP変ったらちょっとまってね表示
でスピードをそぐ作戦
10分とかさ
326 ちきちーた ★ sage New! 2010/03/29(月) 18:25:14 ID:???0
金でテストしてみてー
携帯やらなにやらは
その後するー設定にする予定
現在2分
●ログイン状態でIPを変更すると Viva !!
自演が出来なくなってしまった・・・・
20 :
アオメエソ(東京都):2010/05/05(水) 11:25:30.07 ID:sjZL2e3M
21 :
ムツゴロウ(和歌山県):2010/05/05(水) 11:25:34.02 ID:K2eLs2Gz
>>13 スクリプト一応対策してたけど、その対策も余裕でクリアでした^^
これで120%の力が出せます^^
ってことだろ
戦争だ!!
これは戦争だ!!
23 :
オオタナゴ(栃木県):2010/05/05(水) 11:25:41.97 ID:TPFdEReH
つまり荒らすぜこのやろうってことだろ
24 :
アオメエソ(千葉県):2010/05/05(水) 11:25:50.92 ID:wtCquoB1
よくわからん
25 :
アオメエソ(福岡県):2010/05/05(水) 11:25:52.06 ID:eCaOTqYM
奇蹟のカーニバル
開 幕 だ
n: ___ n:
|| / __ \ .||
|| | |(゚) (゚)| | ||
f「| |^ト ヽ  ̄ ̄ ̄ / 「| |^|`|
|: :: ! }  ̄□ ̄ | ! : ::}
アニメ・アニソン・ゲハスレならどんどん埋めていいよ
27 :
カイヤン(アラバマ州):2010/05/05(水) 11:27:09.28 ID:1IfArffD
28 :
キタマクラ(関東・甲信越):2010/05/05(水) 11:27:23.02 ID:F1YiyJ/U
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
あれがデネブアルタイルベガ!
前世とか?――いやいや…
図書館は、休日になると一般の人たちに開放されるため、来館者の数は多い。
明日の朝には、この悪夢も終わっているんだろうか。
あと数日で彼女に会えるはず、それまでの我慢だ。
もう、花梨の手をわずらわせることはなかった。
「守って…?」
小さな体の中で、いつも頭をフル回転させ、大切な妹を守ろうとしている。
なんだろう、あれ。
「ねーねーっ、そんなんどうでもいいからスイカ割りー」
「そうそう、自己紹介の間くらい静かにしてもらわないと」
「少しは、元気になってくれたかな」
「庄一には、花梨ちゃんに、ちゃんと教えるように言っておく」
「ホント! じゃあ〜」
縁側に下げられた風鈴の音に、寒気を感じた僕は、少し体をのけぞらせた。
和泉ちゃんは、おろおろと、落ちつきなく首を動かした。
いくら軽いって言っても、女の子を抱きかかえたまま、坂を上るのは辛い。
「暑いですね」
「また、うなされていましたね」
「うん。でも、その前に言わなきゃ」
「今日は、おしまい」
「冷たいって」
「あ、ごめんなさい、ちょっとぼーっとしちゃって」
一歩間違えば、失禁くらいしていたかもしれない。
「ぁ…ああ、ホントに?」
じゃあ…
「その、もうひとつの波紋は?」
だけど、素敵な時っていうのは、長く続かないものらしい。
「だからその、ごめん」
和泉ちゃんがいなくなって、自分の無力さが悔しくて、やるせなくて…
和泉ちゃんがさし出した、色とりどりの短冊を前にして、マリアちゃんは目を輝かせた。
「…どうして、そんなことを言ったのか、覚えていないんだ」
どんなに時が流れても、遠く離れてしまうことがあっても、
「本気だよ」
と、彼女は背中にはりつこうとして、思いとどまった。
ものすごく不満そうな顔で言われた。
64 :
コバンザメ(京都府):2010/05/05(水) 11:27:29.35 ID:u5MX5uNl
きたこれ
「それより、気になるのはこっちだよ」
「私が走ってきちゃいましたから。でも、そろそろ来ると思いますよ。ほら…」
男にウインクなんかさせるもんじゃないな――すっかり毒気を抜かれてしまう。
願いを叶える、涙石――
「人が悪いなぁ、和泉ちゃんも」
「わかってる。それにしても、この辺はあまり人通りがないみたいだけど」
「お二人は、いつも仲がよろしいんですのね。うらやましいですわ」
「いいから! なんのために来たのよ」
雪さんがぼやく。
目の前にあるものを現実として受け入れるしかないだろう。
「そんな顔をされないで下さい。透矢さんのお父様は素敵な方なんですよ」
「漠然とだけどね。私は、あの子の気持ち知ってたし、それでわかっちゃったというか…」
「嘘。そういう意味じゃないってわかってる」
「牧野さんまで、体調を崩したんだ…」
僕はしばらく彼女を抱きしめたまま、軽く叩くように背中を撫で、ただ、時がすぎるのを待った。
「うん。花梨も?」
はっはっ、と和泉ちゃんが息を荒げる。
「……夕陽をバックにキスとか」
「和泉ちゃんがいなくなったら、僕たちが困るよ」
いちいち気にしてたらキリがない。
「…い」
「大丈夫です。おうちに戻ってから休みますよ。ご心配なさらずに」
「いや、入院してて話が聞ける状態じゃないから」
「ふーん…けっこう、人が集まるんだね」
「とにかくそういうことだよ。それでは」
「みんな反対なのに、開発は続いているんだね…」
考えちゃいけないはずの言葉が、僕の頭の中を支配していた。
「そういえば…」
見た目にはおとなしい波も、泳ぐとなると、ずいぶん大きな障害になる。
様子が、おかしいような気がした。
大きなしぶきをあげて、海に飛び込む和泉ちゃん。
「んっ…んぅ…」
「和泉ちゃん、俺がきれいだって言ってもそんな反応してくれたことないのに…」
「あの二人だからね。まさにケンカするほど仲がいいってやつかな…」
「いけません…うつってしまいます」
「僕が出るからいいよ」
「おおざっぱにだけど…」
知らないんだから!――と、そっぽを向かれてしまった。
なかなかシャレにならない痛さだ…。
「また夜更かししてるね」
「これか?」
(だけど、なぁ…)
「布団の上では素直なんだから」
押し付けるようにして、指を上下させると、細いすじの存在を確認することができた。
やっぱり、女の子ってよくわからない。
男女合わせて三十人くらいはいる。
くいくい。
「和泉ちゃん…っ」
女の子のスカートに手をかけるのって、それだけで緊張する。
案内は、後で雪さんにしてもらおう。
「だっ、て…ゆび…っひ…指でなんて…」
「それでしたら、一緒に寝てください」
彼女の期待を裏切るそのひとことが、どうしても言えなかった。
「いや、僕こそ興味本位なんかで…ごめんね」
「駄目だよ、なんか嫌な予感がするんだ」
「ぁ…はい。はい…」
「ああ、もうそんなになるか…」
「道場主?」
「はやや?」
いっぺんに力が抜けていく。
そういえば、小さな頃は、体が弱かったと言っていたっけ。
まず僕の目の前におしりだ。
「アリス、ふたりが起きちゃうよ?」
「はぁ。先住民だと何か都合が悪いの?」
“ゴツッ、ゴツッ、ゴツッ”
「どうして言えないんですか?」
「っ…ごめん…朝から、みっともないところばっかりで…」
「そうですね。お父様が、あまり好きではないんですよ。雪も苦手ですし」
言いながら、僕のものを受け入れようともぞもぞ動くアリス。
「うん…これで、安心できるんなら、いいよ」
僕はもういちど、彼女のお尻の穴を押し開き、もう一本を追加した。
「ねっ、とにかくそういうわけだから。花梨ママの胸をどうにかしたいなら、それでもいいし」
「意地っぱりですね。もしここを曲がった先にあの子がいたりしたら、きっと後悔しますよ」
この子は、それでいい。
「アリスがこういう事に首を突っ込みたがるのって、めずらしいような気がするんだけど」
日が差さないことに加えて、何かに見られているような感覚がつきまとう。
「本を読んでいましたから」
「北極星なんでしょう?」
でも、泣き出しそうな顔の彼女を見ていると、あまり無下にもできない。
だいたい、ここで自分から謝らなければきっと、その機会すら与えてもらえなくなる。
満天の星空って、こういう空のことを言うんだろう。
「報告してもらおうと思って。透矢の手放した、ゆきに…幸せでやってるから安心してね、って」
どことなく感情のこもっていない声だった。
気がつけば僕の日常には――
部外者が口出しできるような事じゃないんだろうな、きっと。
とにかく、日よけも兼ねて民家を見て回る事にした。
「私、途中からキミのこと見てたけど、誰もいなかったよ」
「わかった。もうしないから、そんな顔しないで?」
「勇気を出して良かった。最後に大切なことを思い出してもらえたから」
「瀬能、透矢」
「もし、ひっぱたいて気が済むなら、ひっぱたいてくれていいよ…」
「おねえちゃん、そういうことは…」
そして、予想通り牧野さんも同じ夢を見ていた。
そして、どうかしている僕は、そこに口をつけた。
「そうですか。残念だなぁ」
「ありえないよ、やっぱり」
「それを可能にするのが、この指輪なの。これは、確かに現実よ」
「ふふ…初めて試しましたけど、よく効くおまじないですね」
雪…あの日、手放した風船。
「今は…でも、いつか…」
「現金や通帳のたぐいは、雪が持ち歩くようにしていたんです」
空腹を感じ、花梨が消えた坂を見上げたままの自分に気づいた僕は、早く家路につこうと振り返った。
「野郎の面倒見るのはごめんでーす」
「本当ですか? それでしたら、すぐに他の記憶も戻るかもしれませんね」
「ば、馬鹿…」
「だって、せっかく二人で外に出たのに、牧野さん、ずっと本を読んでるから」
なんだか身もふたもない鈴蘭ちゃんの言葉に、だけど雪さんは笑顔でうなずいた。
彼女はスタイルがいいから、そういうことをされると目のやり場に困ってしまう。
だいたい、ここで自分から謝らなければきっと、その機会すら与えてもらえなくなる。
「大丈夫ですよ。ただ、ちょっと、ぼうっとしてしまって」
「マリアちゃん、打っていいよ」
「嫉妬ぉ?」
「悲しい? どうして?」
目を閉じれば闇。
「じゃあ、そのせいだね、きっと」
けど…なんて名前だっけ?
「寝ぼけていますの?」
「僕に当てはまることは、花梨にも…」
涙を流しながら、必死に伸ばされた彼女の小さな手に、僕は…
「…和泉より、私のことが好き? 牧野さんより?」
和泉ちゃんの目から、ポロポロと、涙があふれた。
それは何も僕に限った話じゃない。
「わからない…」
「ぅー、ぅー」
僕とは、かなり扱いが違うようだ。
和泉ちゃんは、スカートのすそをきゅっと握りしめると、言葉の半ばでうつむいてしまった。
「そうじゃなくて…」
「あ…ごめん、僕がわからない所を聞いたりしたからだね」
マリアちゃんまで手が回らないのは申しわけないけど、今日はアリスの奴隷だから諦めてもらおう。
花梨とは仲良くしたい、でも自分が傷つくことはしたくない――
「止められなかったか?」
考えちゃいけないはずの言葉が、僕の頭の中を支配していた。
「牧野、さん?」
「この辺のつづらとか、開けちゃっていいの?」
『ウサギはね、月の生き物なの』
「おねえちゃんばっかりじゃなくて、私のことも好きになってくださいね」
こっそり練習したのは、内緒にしておこう。
「あ…おはよう、ございます」
指先に、ぬるぬるしたものがまとわりつくようになった頃、マリアちゃんが切なげな声で言った。
花梨も気づいたのか、さっと顔を赤らめた。
僕に対する呼称が変化したのは、違う人格に入れ替わっていたから。
それで、やっと見つけたと思った居場所は、やっぱり幻だった――だから、泣いている。
『透矢、雪は…』
「あ、失礼しました。宮代さんをお待たせしてしまいますものね。参りましょう」
(しかし、なぁ)
「う、うん…それもあるけど…」
「驚かせようと思ってね。行こう」
「そうですよね。じゃあ、私は、そうなるように頑張ります」
「僕たちの見るあの夢は…」
ぬっ、と庄一、
巻き上がった砂煙の中、不愉快そうに顔をしかめた雪さんの言葉に、僕は深々とうなずいていた。
花梨は言葉とは裏腹に、僕の首へ手を回して、再び自分から腰を動かしはじめた。
吐きそうだった。
兄妹なら、名前を呼ばれただけで、そんなに幸せそうな顔をしないでほしい…
妙に野太い声で言った。
「…してください。じゃないと、雪、眠れません」
「ホントだ。ここ、ちょっと面会時間が短すぎるんじゃない?」
だいぶ緊張している。
自覚して、泥沼にはまった。
「花梨の巫女さん姿か。見てみたいね」
「あ、ああ」
「ごちそうさま」
雪さんの匂いなんて意識したせいか、妙に目が冴えて眠れない。
かすかなふくらみの中で、ぴん、と存在を誇示するように立ったピンク色の突起。
そうだ、ここは夢の世界。
服が体に張りついて気持ち悪い。
見上げた空にはウサギをかたどった風船が、ぷかぷか、ぷかぷか――
床に散らばっているのは、雪さんの湯飲み茶碗とガラス製のきれいな受け皿がいくつか。
そして僕は、この子の笑顔を守っていこう。
思い出せ。
結果、しめつけは厳しくなり、射精感が一気に加速される。
「透矢さっ…だ、めぇ…」
ほほに添えた手に、ふわりと彼女の手が重なる。
「わかった、それでいいよ」
239 :
オオメジロザメ(北海道):2010/05/05(水) 11:27:35.57 ID:Y+ROvkzC
ここ最近の規制三昧も相まってお前らのフラストレーション大爆発だな。
ポッとほほを赤らめ、空いたほうの手の人差し指の先を軽く口に含む。
だけど、今日も和泉ちゃんは現れなかった。
「う、うるさいな! キミ、下僕のくせにひとこと多いぞ」
口の中が、彼女の性器でいっぱいになった。
「ぁっ…ぁん…」
「この前、知り合いの人もピーターパンを読んでたんだ。それで、ちょっとおどろいた」
「和泉の声、すごく可愛いよ。もっと聞かせてほしいな」
(シャワー、浴びてこよう…)
「男の子も、ここ、いいんだ?」
「マリアちゃん、それは違うよ。アリスはそんなつもりじゃない」
「これからそうではなくなる。私が彼女の中に入れば、それで儀式は完成する」
「花梨ちゃんも? まだ始めたばっかりだけど頑張ってるんだ」
「雪が…? 海で、疲れたのかな」
「ごめんね」
…本当は来たかったんじゃないか。
「みたいだね」
このひとひらは、僕たちと同じなのかもしれない。
「ええ。さ、そろそろお眠りなさい」
「落ちてたって、僕のかばんの中に?」
「…うーん。可愛いよ、すごく」
「でしたら、明日でよろしいですか?」
花梨が触りたくなる気持ちも、わかるような気がした。
ちょっぴり熱そうに、口の中をもくもく動かして、ごくん。
「そうね。どうせ叶わぬ恋だし」
「それにしても、あんなちっちゃい子たちにまで手をつけようなんて、もうなんでもアリだね、キミ」
「だから、そういうんじゃないってば。彼女たちは、なんていうか、妹みたいなものだよ」
「…まあ、ね」
「しつこいなぁ。勝手にしたら」
きれいにその姿を見せた彼女の局部から愛液が、まるで、先ほどの放尿の時のように吹き出した。
どうだ、と花梨が胸を張った――と思ったら、がくっとうなだれた。
でも…けっきょく、なんなんだろうな、あの場所は。
腕にあたる胸の感触と、下腹部に当たるお尻の感触が…毒だ。
「素直にタクシーでもなんでも、お願いすれば良かったよ」
「だ、駄目です! これは…」
「透矢ちゃーん、大丈夫?」
「っぁ、ぁふ…」
その代わりに、アリスは大粒の涙をこぼした。
僕には念じることしかできなかった。
「なんとなく、わかったつもりだよ」
「もう朝練の時間だってば」
僕には、何もしてあげられない。
「いだだだだだ!」
マヨイガ――少なくとも、この向こう側には、それがあるような気がした。
「宮代さんが、舞に失敗してしまって、泣き崩れて…その後…彼女は目覚めないんですの」
「雪さん…あったかくて、気持ちいい…」
「あいつ、上がり症なんだ。練習の実力を発揮すりゃ、誰にも負けるわけないんだけどな…」
「透矢さん…透矢さん…」
ちょっと、元気がなかったな。
「ぅ…ん…」
「おっぱい、出るようになった?」
「あは、嘘だよ。それが今までの私だったんだから、仕方ないよね」
腰を突きだすたびに、僕のものからは先走ったものがあふれ、彼女の中を汚した。
「い、ず、み?」
「じゃあ、遊んでー」
記憶が戻る時。
もし、僕が平然と弓を引けたら、こんなふうになれただろうか?
でも、そんな僕の喜びとは裏腹に、舞台を降りた彼女は、すこぶる不満そうな顔をしていた。
「ありがとうって、馬鹿だなぁ。そもそも蹴ったのは私じゃない」
典型的な高熱による症状だ。
「透矢ちゃーん、ごほうびー」
言いかけると、彼女はそれを止めるように、背中へ回した手に力をこめた。
「ところで」
そこに浮かぶ、ぼんやりとした輪郭。
僕と仲がいいのか、やたらに密着してる写真が多くて少し恥ずかしい。
「任せて」
「精霊流しは、お盆の送り日なんかにやる儀式よ。マリアも、お盆くらい、わかるでしょう?」
彼女の肌は、本当に、同じ人間とは思えないくらい白くて、いかにもサラサラしていそうで…
「我が部きっての射手だよ。記憶があろうとなかろうと、ああいうことは体が覚えてるもんだろ」
アリスが小馬鹿にしたように笑う。
うなずき返すと、和泉ちゃんは僕の手を取り、気をつかってか、ずいぶんゆっくり泳ぎ始めた。
背中越しにも、花梨の頭に血が昇っていくのがわかった。
さすがに、マリアちゃんも顔を真っ赤にしてうろたえている。
312 :
ウマヅラハギ(静岡県):2010/05/05(水) 11:27:43.69 ID:cmfeT7E6
化物語!
「なんてことするのぉ…」
「それは、困りそうですね」
「アリスは、嫌かな?」
「うん。なんだかんだで相手しちゃってるし。けっきょく、なつかれちゃってるのよねー……?」
ただ、試合があるだけの朝なのに…
ふくらみはほとんど無いのに柔らかかった。
「ええ、きっと、そうですわ」
つまり、僕は一生――
「雪はあいかわらず固いんだから。じゃ、二人とも、またね」
「男は別。マリアは私に似て可愛いんだから、気をつけないと」
まず、物語の主役といえる男女、七波とナナミ。
もっとも、その印象は、僕の機嫌の悪さに起因していると考えられなくもない。
「和泉さん自身が決めたことですよ。一生会えないわけでもないでしょうし、元気を出してくださいね」
僕も、もう――
「そんなの今さらだよ。ぜんぶ知ってるもん。なにせ片思いが長かったんだから」
落ち込んでいるだろうとは思っていたけど、実際に見た彼女の様子は、僕の予想をはるかに越えていた。
「裏にあるのは、あれか、防空壕」
歩きながら、さっきの光景を思い返す。
門を施錠していたものだ。
「それなら、正規の得点になるほうを勉強したほうがいいんじゃない…」
「旦那様、何も見えず、何もわからずという状態が、どういったものか、おわかりになりますか?」
「それは、当たり前でしょう?」
「雪さん、きのうは…」
ぺこぺこ――マリアちゃんが、あわてて頭を下げる。
試しに、入り口のところに中指をあてがい、押し広げるようにしてやると、彼女の体は悦びに震えた。
僕だって、そういう事情を知ってしまった今、一概に開発を否定しようっていう気持ちにはなれない。
そして、その上に自分の両手を重ね、祈るようなポーズを取った。
「い、いや…だってさ…」
「っ…あはは…」
「デート、してくれる?」
そして、夜には、二人は幾度と無く抱き合った。
「あとで、どうなってんのか、詳しく説明してもらうかんな」
僕は、手を、離した。
心配そうな雪さんの声で我に返ると、
そうささやき、彼女は縫い目の上に置かれた僕の手に、再び自分の手を重ねた。
「冗談で、こんなこと言わないよ」
「ここは、いつからこうなのかな?」
と話を進めた。
「本当に告白だけだった? 和泉と何かしたの?」
「あ」
このまま開発が続けば、そう遠くない未来には、ここにも、人のための道ができたりするんだろうか。
普通に考えて、先約なんだから花梨を優先すべきだろう。
庄一の、鋭く叫ぶような声に、みんなが仕込まれていたように、ざっ、といっせいに座り込んだ。
「違うの…透矢は、なんにも悪くない」
どうしてなんだろう?
「透矢、和泉は大げさだから、適当に聞き流しておいてね」
「頭のてっぺんからつま先まで、舐めるような視線を感じたんですけど」
「透矢くん…帰ろうよ…」
「確かに、まさか殺人の現場を見せられるとは…」
「妹プレイしてたじゃない」
波音がする。
「その話は、お兄さんから聞いた?」
「和泉さんと一緒にいるものと、思いこんでいました…」
「うー」
まるで物語の中の出来事のような事が彼女と一緒にいる時に起こった。
僕の中で、試合の失敗と現在の彼女の様子を結びつけることは、残念ながら、できなかった。
結果だけを知っているっていうことは、何も知らないっていうことと、同じようなものなんだ。
つづらの中には、ボロきれみたいなものが詰まっていた。
扉の向こうから現れたのは、手いっぱいの花をかかえた、女の子。
顔をあげた和泉ちゃんと目が合って、僕の鼓動は一気に速まった。
「駄目かな。僕も、一人より二人のほうが心強いし」
「ごもっとも」
夜風のせいかもしれない。
子供の頃は、こんなふうだったのかもしれない。
また、無言電話…
「あ…ぅ…」
すれ違いざま、彼女はそうつぶやき、道場を去っていった。
和泉ちゃんが、少しだけ、遠い存在に感じられた。
だからなのか、単に夢で慣れてしまったのか、今回は落ちついたものだ。
「はぁ、何が花梨をそこまで」
「謝らなくていいよ。気にしてないから」
そうだ、僕は彼女を知っている。
「動くよ?」
「いや、あのー、確かに雪さんと離れるのが怖い気持ちはあるけど、そこまでされちゃうと…」
「真っ赤ですよ。ぼんやりしていますし、調子が悪いんじゃありません?」
「もっと…」
誰かに見守っていてほしいと。
「なんだと思います?」
確かな像を結び始めた視界の向こうで、女は幸せそうに笑っていた。
「透矢…透矢…」
「怒ってたというより…痛いところを突かれてムキになってた。花梨の言い分は、もっともだったし」
「だって、部活とかお祭りとか、これで意外と忙しいんだもん」
「なんかわかるけど、緊張ねぇ」
「っまぁ…」
「え? あぅ…べ、別に、そんなに大きくならなくても…」
「野郎の面倒見るのはごめんでーす」
「…どうかしてる。お人好しにも程があるわよ」
「からかっていますの? いつも通り、ナナミと呼んでくださいな」
不思議そうな顔をされてしまった。
「そんなことないって。それに、友達なんだから、何かある時はお互いさまだよ」
「透矢ちゃんの、おち…」
「おはよう。仲直り、できたの?」
「あんた、それに関してはプロだもんね」
(わざわざ買ってきたのかなぁ)
「雪さんが、いなくなってからだよ」
「怪(あやかし)…」
「はぅぅぅ、おね〜ひゃふ、ひたひ〜」
まさか、神様を見たっていうことはないだろうけど、気になる存在なのは確かだし好都合だ。
「僕が出るからいいよ」
「勝手に上がり込んで、ぜんぶ支度したくせに…」
「和泉、また明日ね」
すると、徐々に道が狭まり、悪路が目立つようになり始める。
僕はゴム弓を手に持ち、それを引く直前のポーズまで取ったところで、動くのをやめた。
何度もわき上がるその衝動だけどうにか押し殺して、僕は…、
退院してあっという間の三週間だった。
身振り手振りをまじえながら話すマリアちゃんの肩口には、きれいな水着の跡が見えた。
「いや…何も用事がなければつき合うと思うけど」
僕が楽だからって、記憶喪失の自分を容認しているのは…たぶん、いけない。
「アリスも、いい?」
「ううん。透矢くんがいなかったら、私は今ごろ…」
どっと疲れて肩を落とすと、庄一が近づいてきた。
「明日、本番だよね」
「あの女がキツネの耳やら尻尾やらを隠しているとでも思った?」
「別にいいさ。ほれ、お子様は暗くなる前に帰りな」
「どいつもこいつも和泉には甘いなぁ」
結論だけを伝えてマリアちゃんを挑発すれば、反発する気持ちは、ひとまずアリスに向かうはずだ。
なったけど、何もできなかった。
「透矢が…ショーツ、ぎゅうぎゅうってするからだよぉ」
「そんなことないですよ。愚痴を聞いてもらって、すっきりしちゃいました!」
女の子は両手でホウキをかかえたまま、もじもじと落ちつきなく体を揺すった。
「はっ…よくよく愛されたものだな…存在もしないものが」
「…どこで覚えたわけ、そんなこと」
「アリス、叩くのは…ね」
「夢とか?」
「え? ああ、さっきのこと」
「…本当に、このまま部活に出席されるんですか?」
和泉ちゃんと、ふたりになる機会を作ってくれたのかもしれない。
「ありがとうございます。それでは、今日だけ、家のことを、よろしくお願いしますね」
「ふーん。キミ、私とキスする想像なんかしたことあるんだ?」
静かな時。
「あは。透矢さん、私にも…」
「さあ」
「雪はもう、いいんです」
「ふふ、かぐや姫の伝説は、確かにマヨイガとこの世界との物語かもしれませんわね」
近くで顔を見たわけじゃないから分からないけど、もしかしたら双子なのかもしれない。
「ったいなぁ…もぉぉ…」
「…ここは」
「ううん、そう思ってもらえると助かる」
「お姉ちゃん、するとかしないって、なんの話?」
「じゃあ、悪いんだけど、ちょっと出られる?」
知ってしまったことで、わからなくなることがあるなんて思わなかった。
でも、地面を蹴る音が不安で、やっぱり振り返った。
どう考えても、人間がたちうちできるものじゃない。
「普通はそうよね。それじゃあ、悪いんだけど、聞かなかったことにしておいて」
それにひきかえ、
彼女がいてくれないと不安になる。
「駄目ぇ…まだ、早いよぉ…」
「ひとりでやってみよう。駄目そうなら、すぐに言ってくれればいいから」
となると、本当のことか?
「…子供じゃないんだから」
…なんの話をしているのやら。
マリアちゃんが自分の体を抱きしめるようにしながら、小さな体を身震いさせた。
言いながら、雪さんは僕の着ているシャツを見て『ああ』と、合点がいった様子でうなずいた。
女の子とのやりとりを終えて戻った僕に雪さんは、
『ですから、そんなものなんだと思いますよ、常識なんて』
――では、そろそろ行きましょうか。
指定された場所は、マヨイガ。
言葉にしてみると、その響きはおどろくほど自然に自分の中へ染みこんでいった。
「悪くもないのに謝らないでよ」
それに、そんなことをすれば、もういちど彼女に会える可能性までも断たれてしまう。
七夕、精霊流し、ちょうちん――
「よろしいんですの、脱がなくても」
「相変わらずだよねぇ、キミは」
「あがり症だし?」
「透矢、こ、これ、苦しくないの?」
「今日は良く笑ってくれるね」
「あれは…」
アルバムはぜんぶで五冊あった。
「ママの言うことを聞きなさい。おねんねのおまじないを、してあげますから」
思わず、身を乗り出した。
マヨイガ、神隠し――あれも夢や幻の一部だったのか…?
さっきのベンチも…そうだ。
おかえり、ナナミ――
『ほら、お月様では、ウサギがお餅をついているって、教えたでしょう?』
マリアちゃんは空気で何かを察しているのか、怯えるようにアリスの服のすそをつかんで離さない。
「あは、は…やっぱさ、私たちってこういうの駄目だねぇ。本気で恥ずかしい」
「僕のことはいいんだよ。雪さんが、ひとりのほうがいいって言うならあきらめるけど」
仕方ないから、入り口の辺りで、出したり入れたりをくり返した。
意思のやどらない瞳、青ざめた白い肌、氷のように冷たい体。
「…参ったな。ちょっと、悩みというか、辛いことがあって」
「わたくしは、和泉さんと、これまで通りでよろしいですわね?」
「大丈夫ですよ。何も心配しなくて、大丈夫です」
「な…なんで、そんなことを僕に話すんですか」
彼女の待つ場所に向かおう。
「安心できないよぉ…った!」
「じゃあ、医者に…」
と、それ以上の思考をさえぎろうとするように扉が開いた。
そう言った牧野さんは、でも、やっぱりいつもより寂しげで、
聞かせたところで、納得なんかしてもらえないだろう。
「いえ、言い出したのは雪ですから…」
「おーい、頼むからそーいう暗い顔で見送りするな。呪いでもかけられてる気分だぜ」
504 :
アオメエソ(茨城県):2010/05/05(水) 11:28:08.08 ID:+I/7adGe
さすがaKOちゃんやで
本音をもらしてしまった。
どこか学校に通っているわけでもないのに、雪さんは勉強ができる人だ。
自信は…持てなかった。
「え? きゃっ…いっ…ぃ!」
「…それで、和泉は私に舞をやめろって言うわけ?」
「ごめんね、いいよ、和泉ちゃんで。私も我慢できなくなっちゃった」
花梨は、うれしそうに手を握り、身を寄せてきた。
「それは、まあ」
「舐めちゃ、駄目だよ?」
うなずき返すと、和泉ちゃんはにこにこ笑って、僕をさらに底へと導いた。
少なくとも、これではっきりした。
「あの人は、そんなんじゃないよ。感謝なんかしないで」
「アリスも、そろそろいい?」
どうにも、父さんの言い分は、もっともらしくもあれば、詭弁めいてもいる。
「おい、しっかりしろ!」
「ママがいなくなっちゃって、おねえちゃんともケンカしちゃって…」
「スイカ割りー」
「まっすぐまっすぐ…はい、そこです」
万事が父さんの想像の域を出ない話ばかりだからだろう。
「透矢さんでも…魔女の子は、受け入れられませんか?」
「…まあ、そういう割り振りになるだろうね」
「和泉ちゃんのスクール水着のストックでも借りてくりゃいいだろ」
卑怯者…。
「秘密基地? へえ…でも、秘密なのに僕を連れていっちゃって、いいの?」
家業が医者であり、父さんも当然の流れでその跡をつぐはずだった。
「ここ…んっ…気持ちいいですか?」
「和泉の手紙に、ごめんなさいって、あったのね」
“ざっぱーーーん”
スパッツの中をひとしきり撫で終えたところで、小さな体を机の上にのせた。
短冊は一枚しかない。
次に目を開いた時、彼女が目覚めていたらいいな、なんてことを考えながら。
(これは…)
「透矢さん? 少々お待ち下さい」
538 :
コショウダイ(東京都):2010/05/05(水) 11:28:14.17 ID:XjIu9tZH
すごい一体感を感じる
世界にも勝てそうだ
539 :
ムツゴロウ(和歌山県):2010/05/05(水) 11:28:19.49 ID:K2eLs2Gz
w
540 :
ヒメ(西日本):2010/05/05(水) 11:28:20.03 ID:YFe5LkjG
なんだこれは・・・たまげたなぁ
541 :
アオザメ:2010/05/05(水) 11:28:22.10 ID:9pXT8kFF
なにここ
542 :
スジシマドジョウ(千葉県):2010/05/05(水) 11:28:24.79 ID:tbl0Omfr
イ  ̄ ン -ー' ̄ 二 、
/ メ 、 / ` 、
イ ! / / i / / ! !
ノ 〈 / / /! ハ ノ ハ !
l/ 二 ゝ ノ/ ン二 z ! !
ーr'´ニェ 、 , _ェォ=、 く /
i \ / ̄} イ  ̄ }ー ! /
!  ̄ ノ ゝ - イ Yヽ
! い メ ′ /
! ィ=== 、 Λイ
! ムエエエ九ヽ /
l ` ー一 ` //
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_ -‐./:.:.:.:l!  ̄ /:.:.i、
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/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:ゝ /:.:.:.:.:.:ゝ:.:.:.:.:.`.:.-
⊂⊃ ∩⊂⊃ /7、> ∩ /7 /7 ⊂ニ フ
∩∩ ∩ l l // ぃ l l// // //
∪l l_∩∪ l l 丶ヽ ⊂ニ、ヽ / / 丶ヽ 〈 ニニ ヽ
└― ┘ ∪⊂ ⊃ ヽ> ⊂ン 丶ニニ⊃ ヽ> (三`_ノ
543 :
タイガーレッドテールキャットフィッシュ(中部地方):2010/05/05(水) 11:28:25.68 ID:7C8WIOOv
神曲きたああああああああああああああああああああ
きったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
545 :
アメリカン・シクリッド(静岡県):2010/05/05(水) 11:28:32.49 ID:9HJhBuvv
※鳥肌注意※
奈々きたあああ
547 :
アオメエソ(アラバマ州):2010/05/05(水) 11:28:33.57 ID:ouV3NrZe
>>542 ヽ、,jトttツf( ノ
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ
=、..,,,ニ;ヲ_ ヾ彡r''"^
``ミミ, i'⌒! ミミ=- イ  ̄ ン -ー' ̄ 二 、
= -三t f゙'ー'l ,三``'' / メ 、 / ` 、
,シ彡、 lト l! ,:ミ'' イ ! / / i / / ! !
/ ^'''7 ├''ヾ! ノ 〈 / / /! ハ ノ ハ !
/ l ト、 \ l/ 二 ゝ ノ/ ン二 z ! !
〃ミ ,r''f! l! ヽ. ーr'´ニェ 、 , _ェォ=、 く /
ノ , ,イ,: l! , ,j! ., ト、 i \ / ̄} イ  ̄ }ー ! /
/ ィ,/ :' ':. l ヽ. 、 !  ̄ ノ ゝ - イ Yヽ
/ :: ,ll ゙': ゙i,ヽ ! い メ ′ /
/ /ll '゙ ! \ ! ィ=== 、 Λイ
/' ヽ. リ ! ムエエエ九ヽ /
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/ ,:ィ! ト、:.:/:.:.:.:.:.l /:.:.:.:.l`:.:ー 、
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548 :
シマダイ(アラバマ州):2010/05/05(水) 11:28:34.86 ID:bsUsimxC
イ  ̄ ン -ー' ̄ 二 、
/ メ 、 / ` 、
イ ! / / i / / ! !
ノ 〈 / / /! ハ ノ ハ !
l/ 二 ゝ ノ/ ン二 z ! !
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549 :
モルミルス(東京都):2010/05/05(水) 11:28:35.50 ID:Qaq+zQrN
くこか
水樹か
551 :
イスズミ(福井県):2010/05/05(水) 11:28:40.29 ID:qwJcq3E2
きたた「
552 :
スリースポットグラミー:2010/05/05(水) 11:28:41.31 ID:VVvkiYcx
なんだこのスレw
イ  ̄ ン -ー' ̄ 二 、
/ メ 、 / ` 、
イ ! / / i / / ! !
ノ 〈 / / /! ハ ノ ハ !
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!  ̄ ノ ゝ - イ Yヽ
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554 :
アオメエソ(千葉県):2010/05/05(水) 11:28:44.33 ID:1hm1ZLj7
ホワイトアルバムは
みずきななのためだけにある。
555 :
アカマンボウ(東京都):2010/05/05(水) 11:28:44.64 ID:+aMpI/21
これは胸熱・・・
全世界を敵に回してもなんたら
556 :
イトヨリダイ(兵庫県):2010/05/05(水) 11:28:46.13 ID:W/MGqP+o
っここか
557 :
アオメエソ(神奈川県):2010/05/05(水) 11:28:46.75 ID:pwqcopju
ようやく本気出してきたな
自演石川の素が見えた瞬間だったな
559 :
アブラソコムツ(関西地方):2010/05/05(水) 11:28:50.22 ID:C9NLMTJm
ここでいいのか?
誰の言葉だったのか、覚えていないけどお笑いぐさだ。
じぃっと僕の顔をのぞきこむ花梨。
「じゃあ、和泉ちゃん、さっきの子なんだけど」
「別に、そういうんじゃないんだけど」
「雪さん、もうちょっと昇ってみようと思うんだけど、いい?」
「制服がですか?」
「ぁ…ぅ、ううん…気持ちいい…」
僕の事なんてお見通しなのか、アリスがニコニコと威圧してくる。
「お、お見合い? 和泉ちゃんが? どうして!?」
僕は、そんな彼女のほっぺたを、指先でぎゅーっと押した。
友達は、みんないなくなったり入院していたりするし…彼女のほうばかり見ているからだろうか。
「遅いよ、もう。男の長話なんてロクなもんじゃないに決まってるんだから。で、庄一は?」
ふと、雪さんの言葉が思い出された。
恐らく、僕の記憶の中に眠っていた声。
「んー、たぶん寝てた」
「隠してないよ…痛いったら」
「なんか、難しいんだけど」
『…はは、なんか、雪さんはどうしても僕に、その事を信じさせたいみたいだ』
雪さんは、文字にしたら語尾に『!』でもつきそうな勢いで言って、顔を背けてしまった。
「やっぱり、那波ちゃんのことが気になるんだね」
「緊張してるんだ…ね?」
和泉ちゃんが、飛びかかった意識をすくい上げてくれた。
ほっぺたに口づけをして、彼女は…
“ぼかっ”
でも、和泉ちゃんは不満な顔をするでもなく、無表情に顔をふせるばかりだった。
彼女は、それを思って…また夢の中みたいなことをするんだろうか、と。
「透矢さん、こちらをご覧になっていただけますか?」
「あー、あのね、悪いんだけど、僕はこれから病院に行かないといけなくて…」
涙が、浮かんでいた。
「あ…ごめん。雪さん、さっきの、もういちど言ってくれないかな?」
何かある、ということはなかった。
僕は、またゆっくりと腰を前後させ始めた。
「マリア、よけいなこと言うんじゃないわよ」
そして、それを僕の座る椅子にぴったりと寄せ、いそいそと腰を下ろす。
問題なしじゃないと思うんだけどなぁ…と言いたげな顔で和泉ちゃんが、こっそり苦笑していた。
泣いていた。
「あ、いえ! でもあの、どうして、私の心配なんてしてくれるんですか」
ひらひらのワンピースは汗で体に張り付き、いつも自慢げに、ふわふわ揺れていた髪も重そうだ。
「ごめんね。七夕の日に見ちゃって…」
たぶん、僕より慣れてるっていうのが、男としては複雑なところだけど。
「だって、放っておいたら僕の前からいなくなっちゃうんでしょう?」
「悪いけど遠慮するわ。ちょっと状態が特殊だから、ハンパな事をされると悪影響が出かねないのよ」
「女の子の気持ち…甘く考えすぎ」
そんな考えが頭をよぎっておかしくなった。
口の中が、彼女の性器でいっぱいになった。
「雪は…」
雪さんが僕のことを好きなのは間違いないだろうし、僕だって、雪さんの事が好きだ。
「神様の名前ですよ」
「はは…どうだろう」
花梨が、胸を攻められるのに弱いのは、もう明らかだ。
「あ、なに…」
「…私がなぁに?」
これで何度目だろう、那波が絶頂に達したのは。
「しかし、久しぶりに見たけどホントに速いな。花梨だって、女子のほうじゃ、かなり速いだろ?」
「我が部きっての射手だよ。記憶があろうとなかろうと、ああいうことは体が覚えてるもんだろ」
「ちょっと、指が…」
「あ、そうそう…それよりさ、聞きたいことがあるんだ。父さんの本に書いてあった事で、ちょっと…」
「はぁ、人の足をよだれまみれにして、何やってるんだか、この底なし馬鹿は」
「じゃあ、一緒に連れてってよ。荷物持ちくらいするから」
「冗談だったのになぁ…和泉、あとはよろしく」
「まあね。ここまで伸びると、切るに切れなくて」
「実際にあった事だからよ」
「ほとんどな。今日も、向こうの都合で休みになっただけだし」
「そうか、期末テスト。期末テストかぁ」
「僕も、そうみたいだ」
でも、目印は見つからなくて。
――少し、考えさせてほしいんだ。
「それで、帰ってきたんだよね?」
「ええ、それが雪のお仕事なんですから、どうかお気になさらずに」
「ちがうよ…っく…透矢だから…っ…がまんできるって…だからぁ…」
彼女が言っていたのは、そういった内容のことだった。
「宮代さんの、晴れ舞台ですものね」
僕は、徐々に彼女のされるがままになっていった。
「怖い夢を、見られたんですか?」
「まいったな」
「なに…ここ」
てっきり、もう女の子に譲ってしまったと思っていたのに。
「いつまでも夢からお帰りにならないようでしたら、雪が、起こしてさしあげますけど」
いよいよ動物扱いだ。
「聞こえていたということは、起きていたということじゃありませんか」
「どっちかっていうと、せっかく来てくれたんだから、他の人より、雪さんを優先したいんだけど…」
「自我が、薄い?」
今となっては、あの夢が現実に起こったこと、それらをきっかけにして作られたものだとは考えづらい。
「わはーわはーわはー」
悪い時には、悪いことが重なってしまうものだな…
「優しいんですのね」
ほんの数秒で、事が済んでしまった。
「…約束した記憶はないんだけどなぁ」
どうも一緒に本を読めるのがうれしいらしい。
声が聞こえていないのか、それとも聞こえていたからなのか、水の勢いは増すばかり。
彼女は目が見えないわけだし、車の中からじゃ、気配も何もないはずだ。
「仕方ないなぁ…」
そんなところまで一緒なのか…
「本当ですの」
舌をうごかすたびに、アリスの唇が開かれていく。
そんな彼女が、子供じみたおまじないを人目も気にせず真剣におこなっている。
流しに血を吐き出して、うがい。
「はぁぁ…」
「失礼します。コーヒーのほうが入りましたので、お持ちしました」
「気にしなくていいよ。それより急がなくちゃ」
ふと、そんな考えがよぎった。
「大丈夫だよ…大丈夫…」
「明日の夜」
「わかったよ…もう…」
「僕は大丈夫だよ。あんな話された後じゃ心配だしね」
「うん。教えたっけ?」
「バイト代出たから、おごるぜ」
「ごちそうさま」
夢は、いつか覚めるんだ。
雪さんが、僕を想ってしてくれるのは、はずかしいけど、うれしい。
「んー、別に嫌いとは言わないけどさ」
常世への門、開かれた…その先にある、美しい世界。
「まだ、家に戻られていないと。心当たりはありませんか?」
『ま、おまえが期待されてるってほうが正 しいんだけどな』
「ありがとうございます。それでは、今日だけ、家のことを、よろしくお願いしますね」
「あなただけなら、それでもいいわよ。私や透矢を巻き込まないで」
「だって、もうメイドさんじゃないから。雪さんは、今から瀬能雪」
ひんやりとした空気が流れ出していた。
「するって…」
「大丈夫です。…昨晩、遅くまでアルバムを見ていたりしましたから、少し、寝不足なのかもしれません」
そして、意識は闇の中へ…。
和泉ちゃんからお見舞いにもらった、おいしいと評判のクッキーよりもおいしい。
僕は、少しずつペースを上げていくことにした。
「ふふ…良かったですね、花梨さんも」
「送り迎えまでしていただいて…図々しいとわかっていても、目が、これなので、つい」
「……宮代さん、遅いねぇ」
「そうか…そうかもしれないな」
「そっか。あ…ごめん、嫌なこと聞いて」
「もうちょっとだなんて…嫌です。もっとたくさんしてくださらないと」
「僕だって、引けるものなら引きたいよ。でも、本当に引けないんだ」
なのに、僕は彼女を抱いた。
「なるわけないじゃないか」
陽が傾き始めていた。
砂利を踏む音で、我に返った。
「言いながら足を上げるな…俺じゃなきゃ男として生きていけなくなるところだったぜ」
「雪さんの夢を見るのはいいんだけど、内容が内容だからなぁ…」
「那波………お帰り」
「では、夢のお話ですわ。事象の連続性については、おわかりいただけました?」
「それだけが取り柄だよ。ま、あのバカ兄妹のことはいいとして、そろそろ行こうか」
「そう? まあ、言っても殴るだけだし、そのほうがいいとは思うけど」
「ほらほら、ぼーっとしてないで窓くらい開ける。いい天気なんだから」
「放課後って…和泉ちゃんは部活とかないの?」
…今まで、彼女からされてきた、どんな行為よりも、痛い。
盛りのついた犬みたいに、少女は、激しく、淫らに腰を上下させる。
生に執着する、醜い、
「は? いや、ぜんぜん怒ってないよ」
「ううん。それより、本当に車とか出さなくて大丈夫?」
「それ、もう論外」
「っ〜〜〜、っ〜〜〜」
「よろしく。あの、ところで、さっきの女の子は大丈夫なの?」
「…投げたりするんですもの、せっかくの贈り物が、壊れてしまいましたわ」
入院中、何度か聞かされた、記憶障害についての説明。
ベッドに転がり込むと、すぐ、抗いがたい眠気に襲われた。
でも、わざとらしく腕を組んできたところを見ると、半分は嘘に違いない。
「うん、部活と補習が終わったら行く」
“ガサガサ…”
「ふふ…それは冗談としても、那波は、ときどき見ますわ、透矢さんに片思いしている夢を」
恋人と友人がいて、いつでも、友人より恋人を大切にしないと、いけないんだろうか?
「素直じゃないんだから」
「キスなんて、言うから」
和泉ちゃんは、少し躊躇してから僕の手を取った。
そんなこと、見当がついていないとでも思ったのか?
牧野さんに、キツネの耳と尻尾?
傷ついても、傷つくのがわかっていても花梨はそれに立ち向かった。
「ナナミですわ」
「旦那さま」
「…まあ、そういう割り振りになるだろうね」
急激に矢をささえる、指先の力が抜け落ちた。
728 :
メチニス(愛知県):2010/05/05(水) 11:28:54.14 ID:0QDPdkLg
なんだここはw
和泉ちゃんは少し苦しそうな声をあげたけど、僕は力をゆるめなかった。
と、本人を見るも、相変わらず熟睡中。
彼女にとっての居場所っていうのは要するに家庭のことで…
だからこそ、マリアちゃんは、安心して甘えていられる。
いつの間に?――背後でたたずむ、小さな女の子に向けられていた。
数週間分の授業の内容を一気に取り戻すという作業は、想像しただけで頭の痛くなるものだった。
勉強そっちのけで、弓道に打ち込みすぎたか…。
「ああ。おまえさ、和泉ちゃんから告白されたんだろ?」
「雪さん…?」
彼女はいつも、背中越しに訴えていたんだ。
「ええ。お祭りの前と後で、特に…」
「なあ…もし、俺の言ったことを気にしてるなら、今から追いかけてもいいぜ?」
「申しわけありませんでした。もう、大丈夫ですわ」
「庄一で頼む。おまえには違和感があるかもしれないが、なに、すぐ慣れるさ」
時間の問題だったのかもしれない。
「ぎゅー」
「ありがとう。ええっと…まず、僕の名前は、透矢でいいのかな?」
彼女は、あのとき『旦那さま』と言っていた。
キツネだろうが妹だろうが、同じようになつかせるあたりが、なかなか恐ろしい。
「?」
和泉ちゃんが、立ち上がった。
そのマリアちゃんが、わずかに身をよじらせた。
「仕方ないじゃないか、そういう性格なんだから」
「うるさい! マリア…」
独特の張りつめた空気。
和泉ちゃんが、立ち上がった。
「今日のは、和泉が暴れるから不可抗力だよ。だけどさ、男だって、比べっこくらいはするでしょう?」
この炎天下だっていうのに、白い顔はさらに青ざめ、死人のようになっていた。
雪さんに簡単な言付けをして、僕は彼女が待つであろう、海岸へ向かった。
(だけど、なぁ…)
「え? あ、ぁぁ…そうかな」
思わず、身を乗り出した。
僕を死に引き込む音。
よほど怖い思いをしたんだろう。
「入れるんだ?」
「ならば…」
「だね」
「私は女の子だからいいの。初めてのときは、男の子がリードするものだよ」
どう断ったものかと困っていると、
「那波、こんな人の言う事を聞いちゃ…」
「あー」
「いいけどね。きのう、何時まで起きてたの? 僕が見かけた時点で二時だったはずだよ」
「透矢さん。雪も、透矢さんと一緒にいられて幸せですよ」
「頭が、こんがらがってきた」
だから、きっと止められない――けど、黙っていられるほど器用でもない。
偶然なのか、彼女の視線の先には雪さんの背中があった。
「明日、本番だよね」
「こればっかりはどうしようもないな」
空いた手で、局部の上のほうに顔を覗かせた突起をいじり、身もだえし、それでも体をゆすり続けた。
「何があったの?」
「うん…いっ…いいからぁ…」
「わたくしも、ご一緒させてくださいな」
「おいでおいで…」
「仕方ないじゃないか、思い出せないものは思い出せないんだから」
雪さんがあまり真剣な顔で話すものだから、僕もそれなりの覚悟は決めていた。
「透矢ちゃん、大丈夫?」
首から下げた石をちらつかせる。
786 :
ヒメ(東京都):2010/05/05(水) 11:28:54.96 ID:8nFNGHZq
心にぐっと来る
よほどスピードを出しているのか、ガリガリという砂利を巻き込む音がここまで聞こえてくる。
「あのあと、僕と牧野さんは転んで…転んだけど、本当に、それだけだったかな」
「あっさりしてるなぁ。本当に大丈夫?」
話を聞かせると、アリスは不機嫌そうに頭を抱え込んだ。
「僕、今日はやめておくよ」
でも、どうして彼女にそんな思いをさせてしまったのかわからなくて、それが、ひどくもどかしかった。
「残念ながらな」
ほめられて、よっぽどうれしかったのか雪さんは鼻歌まじりにお茶を注ぎ始めた。
そこには、誰もいなかった。
家族がいて、少しの友達がいて、あとは退屈なだけの日常があって、
「…絶対に外に出すなって言ったじゃないか」
「よく、似合ってるよ」
取り立てて何、っていう話題があったわけでもなかったのに、楽しい時間が過ぎるのって、本当に早い。
「みんな来たー。何して遊…ぶふっ!」
「透矢さん、失礼します」
彼女はそれを伝うように、再び顔を近づけ、唇の表面をわずかに触れあわせると、
「ちょっとマリア、どこ行ってたの? 心配するでしょう?」
「はは、仕方ないよ。それで、雪さんもああいう事に興味があるの?」
「いつか、どこかで」
「へ、変なこと言わないで」
「な!?」
「ほめ言葉だぜ」
「あのー、和泉ちゃん、その本なら俺も読んだんだけど」
「あらあら。どうされたんです?」
どことなくぼんやりとした返事だった。
手をのばせば真っ青に染められてしまいそうな、雲ひとつない空。
彼女は覚えていないと言ったが…なぜだか、覚えている。
まさか、夢で会いましたか、とは言えないし…
「お前らしいけど…こんな時くらい部活の事は忘れてもいいんじゃねーか?」
「知るか!」
「じゃあ、僕はそろそろ行くね」
「おねーちゃん! 透矢さん、次はきっと勝てますから、頑張りましょうね」
牧野さんは、ズボンの上からでもはっきりわかるほど隆起したそれを、手の平で優しく包み込んだ。
首をかしげていると、さらに、
ママが見ていてくれる。
「…いいけど、狭いよ」
ざっ――地面を蹴る音がして。
「ふん、私たちは邪魔ってわけ?」
いくら目上の人間とはいえ、失礼な態度だ。
やっぱり、聞こえるものは気になってしまうらしい。
「みんなに優しくされたら、甘えちゃう。そのために、他の人に会わないんだよ」
「いない? 神主さんがいなくて、大丈夫なの?」
「きのうみたいになっちゃったら、どうするつもり?」
「来年だけじゃない。再来年も、その先もね」
「和泉のことが心配だって、顔に書いてあるのに、なんで、そういう中途ハンパなことするの?」
だけど、話してみれば、理解できる部分もある。
「子供が目を覚ますのは…お母様のヒザの上と決まっていますわ」
「ぁ…は、はい!」
せっかくいつもの調子に戻ったのに、悲しそうな顔になってしまった。
和泉ちゃんがいなきゃ…
「和泉、今日はやめとく?」
「ふふ。今だから白状しますけど、雪、病気の時は、よくタヌキ寝入りをしていたんです」
そして、腰に手を当て、恨みがましいような眼でこちらを見上げたかと思うと、
「ねえ、どうして、こんなところに住んでいるの?」
「なんでもない」
「はいはいマリアちゃん、ケダモノからは離れましょうねー」
「本当に、ごめんね…」
「そう思ったら最後にひと仕事だ。全員、座れ!」
一年以上の間、彼女が、僕を待っていた場所。
ぽたりと、床に血が落ちるのを見て、雪さんはようやく我に返ったようだ。
そして、別れた場所。
“ドクンッドクンッドクンッ…”
今まで、見たことがない態度だ…どうしたんだろう?
「僕が行って、なにかできることある?」
「言い訳はマリアちゃんのお背中でも流しながら聞かせていただきましょう」
「言わないでください…もちろん、透矢さんのお望みでしたら、また、してさしあげますけど…」
「ふふ、どうされましたの」
「ご奉仕、ですよ」
僕は、見よう見マネで一礼して、場内に足をふみ入れた。
少し興奮気味だったのかもしれない。
なんてことを考えたりもした。
「23456789012345678」
859 :
デバスズメダイ(大阪府):2010/05/05(水) 11:28:57.22 ID:StxawkP5
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
ニコ厨消えろ
861 :
シルベーヘイク(神奈川県):2010/05/05(水) 11:28:58.09 ID:OjtW7OL0
さすが水樹さんやで
862 :
アカタチ(愛知県):2010/05/05(水) 11:28:59.96 ID:PrQrq+DW
うんこ
ヽ、,jトttツf( ノ
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ
=、..,,,ニ;ヲ_ ヾ彡r''"^ -=
``ミミ, i'⌒! ミミ=- イ  ̄ ン -ー' ̄ 二 、
= -三t f゙'ー'l ,三``'' / メ 、 / ` 、
,シ彡、 lト l! ,:ミ'' イ ! / / i / / ! !
/ ^'''7 ├''ヾ! ノ 〈 / / /! ハ ノ ハ !
/ l ト、 \ l/ 二 ゝ ノ/ ン二 z ! !
〃ミ ,r''f! l! ヽ. ーr'´ニェ 、 , _ェォ=、 く /
ノ , ,イ,: l! , ,j! ., ト、 i \ / ̄} イ  ̄ }ー ! /
/ ィ,/ :' ':. l ヽ. 、 !  ̄ ノ ゝ - イ Yヽ
/ :: ,ll ゙': ゙i,ヽ ! い メ ′ /
/ /ll '゙ ! \ ! ィ=== 、 Λイ
/' ヽ. リ ! ムエエエ九ヽ /
/ ヽ / l ` ー一 ` //
/ r'゙i! .,_, / /i > _ _ イ Λ
/. l! イ -‐./:.:.:.:l!  ̄ /:.:.i、
/ ,:ィ! ト、:.:/:.:.:.:.:.l /:.:.:.:.l`:.:ー 、
,r''"´~ヾ=―――=''′`ゝ:.:.:.::.:ゝ /:.:.:.:.:.:ゝ:.:.:.:.:.`.:.-
864 :
フウライチョウチョウウオ(茨城県):2010/05/05(水) 11:29:02.73 ID:SIVdploD
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─!!
865 :
アオメエソ(dion軍):2010/05/05(水) 11:29:03.60 ID:7a/STtpp
チュルパヤのほうが良かった
演歌すなあ
867 :
アオザメ:2010/05/05(水) 11:29:06.55 ID:9pXT8kFF
なのは劇場版にしておけよな
868 :
メルルーサ(福井県):2010/05/05(水) 11:29:07.54 ID:MYYF+Ml9
神曲きyたあああああああああああああああああああああああああ
なんだよこのスレ
870 :
アメマス(石川県):2010/05/05(水) 11:29:08.43 ID:eUVwd7we
だっせぇなバカ運営www
うひょおおお
872 :
コショウダイ(東京都):2010/05/05(水) 11:29:09.01 ID:XjIu9tZH
ホワルバはEDの方がいいよ!!!ED流して!!!
873 :
タイガーショベルノーズキャットフィッシュ(宮城県):2010/05/05(水) 11:29:11.08 ID:eMlyFxj3
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ついに勢い10万超え来たか
875 :
ホタルジャコ(埼玉県):2010/05/05(水) 11:29:19.38 ID:f6ef9OUY
もう、FOXクビでよくね?w
まんまん!ちんちん!
ファッキンビーバー
涙石はある、弓も、梓弓とは言わないけれど…。
二人もわかっているのか、僕の言うことを素直に聞いてくれた。
「そんなこと言ってたら、終わんなくなっちゃうよ?」
「良かった。病院のほうが寝心地が良かったなんて言われたらどうしようって思っていたんですよ」
「うるさい! わかった?」
「こんなにたくさん降っているのに…ひとつひとつ、命を持っているんですね。なんだか不思議です」
「…ハイキングハイキングって言ってたくせに」
僕だって、記憶喪失や夢っていう恐怖から逃れるために、いろいろな人に甘えている。
見とれていると、彼女はひとり遊びをする子犬みたいに、むやみやたらと水しぶきを上げ始めた。
「んんんー……んぅっ!」
「…ちょっと、良かった」
「ぼ、僕?」
ずいぶん、不安になっているようだ。
「私も似たようなもんだから。和泉には、あとで謝っておくよ。気にしないで」
「あー、ミカン飴ね」
「だ、だから、花梨ちゃんの舞はすごいと思うけど、やっぱり心配だから」
そして、その生まれが雪さんを苦しめることになって、僕は彼女を守らなくちゃいけない。
「和泉ちゃん、大丈夫なのかな?」
「僕が、きれいにするよ」
「撫でて、いただけませんか?」
雪さんは、すねた目を僕に向けた。
「そうでもないよ」
「ちがうよ…っく…透矢だから…っ…がまんできるって…だからぁ…」
視線のようなものを感じて、ふと裏山のほうに目をやると、さっきのキツネらしき影が見えた。
「駄目だよ、危ないから」
やっぱり、マリアちゃんの言っていた事は本当なんだろうか?
「だったら、せめて私の家に来れば? いちおうデートだし」
「一日は二十四時間、一時間は六十分…」
「花梨だってそうだよ。まさか花梨がそんな…」
「いけません。これも、雪の仕事のうちなんですから」
じゃあ、僕はどうして大丈夫だったんだろう?
「しかし、なんできれいどころに限って、おまえなんだろう…」
大丈夫、だよ――
「ごめん。でも…」
「はい、宮代ですけど」
「汚いって何が?」
「透矢……んだ…」
知らないんだから!――と、そっぽを向かれてしまった。
彼女が、僕を待つ場所――
「あ…ううん」
そうして不意に抱き合ってしまう、こんな日常。
一緒になってマリアちゃんを探したあの日から、アリスの僕に対する態度は明らかに変化していた。
「あらあら、眠そうなお顔をされていますね」
「…ここに、いさせてよ。マリアもいなくなっちゃったし…私には、ここしかないんだから」
「…うれしいです」
「ぜ、ぜったい嘘。そんなに怖いの?」
「あのぅ、花梨さんって、透矢さんとおつき合いしているんですか?」
名前は、一つしかなかった。
「ぅ、ぁ…いや、なんでもないですよ…」
わかっている…
「そうでもないよ」
香坂姉妹の勘は、良く当たる。
「ごめん。急に座り込んだりするから、気になって」
「…自分でも忘れてたの?」
僕は腰を動かし始めた。
「冗談よ。これ以上の収穫はなさそうだし行きましょう。マリアが待ってる」
その夜、彼女に連れ出され海岸を歩いていると、
「そうでもないよ」
「透矢さっ…だ、めぇ…」
「っとと…追いついたら、キミの馬鹿につき合ってあげるー! 何がいい?」
「道祖神、だよね。外から疫病とかが入るのを防いでくれるっていう」
当然、和泉ちゃんじゃなかった。
「透矢、私、あっちで待ってるね」
そして、それをぎゅっと束ねるようにつかむと、うっとりした表情で、
「ちょっと、知り合いなの?」
このまま彼女のこと、好きになれるのかな?
あの生々しさ――僕は、誰かとああいう行為に及んだことがあるとしか思えない。
「んー」
大人げないけど、何でも言うことを聞くなんて、たまったもんじゃない。
もし、僕が彼女のことが好きで、夢に出てきてるのも彼女なら、夢の半分には、納得がいく。
電話を終えると、ちょうど良く雪さんが戻ってきた。
たまらず、僕は舞台へかけ上がった。
和泉ちゃんが、ぽんと手を打った。
口を開いたまま、アリスが固まった。
「雪さんが一緒で良かったよ」
「花梨が、僕と?」
「最近さ、誰かに見られてるような気がするって言ったでしょう? あれ、あの人の視線だったみたい」
僕は彼女に歩み寄ると、肩に手をかけもういちど口づけをした。
「うん…ううん、駄目。どっちも僕のだ」
「もう…キミ、ちょっと意地悪だよ」
そして、意識は闇の中へ…。
ただ、捨て置かれ、見放された場所。
どうしてなんだろう?
僕は後ろから彼女を抱きしめるようにしスパッツの中に手を差し込んだ。
「あーん」
「くぉの…」
波が引くように音が消え、意識が体から切り離される。
あのとき、雪さんがほっぺたにキスをしてくれたんだ。
「ぁ…うん」
「! や、やめなよ、花梨」
「私も見てたけど、誰も…」
「借りたものを返しただけ。さっ、用が済んだら帰って帰って」
「あのね」
「あのとき…急いで抱いてもらおうとしたのは、自分の気持ちを証明したかったからなのかもしれない」
自分が落ち込んでいる時に、人の元気な声を聞いた場合、二種類の反応があるように思う。
「でも、雪さん、自分でしてるとき、すごく気持ち良さそうだった」
「お願いします。思い出に…したいんですの」
「ふーん。ねえねえ、ホントにぜんぜん覚えてないものなの?」
「精神的なものみたいだ。怖いんだよ、どうしても」
「和泉ちゃん、走ると転…」
「キミは!」
この状況で、彼女が僕に嘘をつく意味がない。
そろそろ後かたづけを、という雪さんを残して、僕は部屋へ引っ込むことにした。
「…あったかいし、嫌いじゃない」
「こんにちは…」
「人に慣らされたキツネは、逆に人の世界で生きていく力を失ってしまう――そういうことだね」
「お姫様が目を覚ますために、王子様がすることって、ひとつしかないよ」
舞台の裏手に走る。
花梨が和泉ちゃんの胸の辺りを触っているのが見えた。
987 :
スリースポットグラミー:2010/05/05(水) 11:29:26.12 ID:VVvkiYcx
なんで紅白あんなに下手糞だったの?ねえ奈々オタ教えてよ
明日っていうのは、そんな日常。
「なんだって?」
もしかしたら、ここが病院だっていう話は、嘘なのかもしれない。
『おねがい…マリアを助けて…』
ゆらゆらと像を失い、不確かになっていく、確かだったモノたち。
でも、苦しんでいるのは、僕だけじゃなかった。
「…気持ちいい?」
あの場では、夢が覚める覚めないより、女の子を射抜くという結末に対する恐怖が先に立っていた。
漠然とした不安みたいなものを感じながら、僕はひとり、家路についた。
「誰が、あんたみたいなひねくれ者をつかまえて、可愛いなんて言いますか」
「これよ、これ」
安堵の声を上げたのは、さっきの子とは対照的、いかにもおとなしげな女の子だった。
くすくす、意地悪げな笑い。
1001 :
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