50年前に3組合同で結婚式を挙げた東京都台東区の会社経営光岡弘久さん(78)ら3兄弟の夫婦が3日、
そろって金婚を祝う「TGW(トリプル・ゴールデン・ウエディング)三金婚の集い」を東京都内のホテルで開いた。
金婚を迎えたのは光岡さん・八重子さん(76)夫婦のほか、次男の商店経営藤巻照久さん(76)・卯子(しげこ)さん(71)(八丈町)、
三男の会社役員藤巻正英さん(74)・千代さん(74)(同町)の両夫婦。
3夫婦の結婚式は1960年5月3日、既に閉館した都内のホテルで行われた。
光岡さんの結婚が決まった時、それぞれ今の妻と交際中だった2人の弟も一緒に挙式の運びに。
照久さんは「兄の結婚が良いきっかけだった」と当時を振り返り、
呉服や家具などを扱う商店で朝7時から夜10時まで働きづめの日々だった卯子さんも、「過ぎてみれば幸せな50年だった」とほほ笑んだ。
光岡さんは結婚後、養子に入り、姓が変わったが、3兄弟の付き合いは今も変わらないという。
この日の集いでは、司会者から「金郎金婦」と呼ばれると、6人は親類や友人ら110人の出席者にうれしそうな笑顔を見せ、
正英さんは「次の『ダイヤモンド婚』も、6人元気で出席したい」と、早くも10年後に思いをはせていた。
(2010年5月4日13時49分 読売新聞)