第48回県高校総合体育大会兼全国高校体育大会県予選(県高校体育連盟など主催、
神奈川新聞社など後援)は3日、藤沢翔陵高で少林寺拳法の決勝を行った。
組演武(2段以上)は男子は庄司昌寛・橋詰享亮(桐蔭学園)が、女子は稲垣千佳・前田早希(有馬)が優勝。
単独演武は、男子は橋詰享亮(桐蔭学園)が、女子は河野里沙(関東学院)が栄冠に輝いた。
団体は男子は横浜修悠館Aが、女子は桐蔭学園が頂点に立った。
◆団結で連係不足カバー
まるで3組の同じ映像を見ているようだった。攻守1人ずつが一組となり、6人で実戦を想定した技を競う少林寺拳法団体競技。
横浜修悠館の見せ場は前半のシンクロにあった。
攻め手が一斉に右前蹴(げ)りを放つと、守りの3人は一糸乱れず十字受け。
すかさずひじうちを当てて、巻き込み投げを見舞った。体育館に響く威勢の声に会場からもため息が漏れた。
決して万全で臨んだ大会ではなかった。3月末の全国選抜で10位に食い込んだ修悠館だが演武の幅を広げるため、大会後に構成を大幅に変更。
しかし4月に入り、体育祭などで練習時間が取れず、主将の平岡は「2週間ぐらいしか練習できなかった」と明かす。
「正直、思い通りいかずいらいらしたりした」と平岡は苦笑する。
副将の坂田は「言葉に出さなくても焦る気持ちはすごく分かった。でもみんなと心が通じてないと技もばらばらになる」。
少ない練習時間の合間をミーティングに当て、技を練った。試合前日の2日には約7時間の練習を連係の確認に費やした。
急調整を団結で乗り越えての優勝に、坂田は「なんとか間に合った」と笑顔を見せる。
平岡も「この時間でここまでやれた。全国大会までには、もっと練って入賞を狙いたい」と次の目標をにらんでいた。
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