大手進学塾「栄光ゼミナール」(本社・さいたま市南区)を狙った連続器物損壊事件で、埼玉県警
捜査1課と鴻巣署などは2日、同県熊谷市成沢、元内装工橡木(とちぎ)貞夫容疑者(69)を器物
損壊容疑で逮捕した。
発表によると、橡木容疑者は2008年12月9日、川口市並木の西川口校の玄関ガラス2枚
(約6万1000円相当)を割った疑い。「(栄光ゼミから)請け負っていた修繕の仕事が減り、腹いせにやった」と
容疑を認めているという。
県内の栄光ゼミでは07年夏以降、ガラスが割られたり、校舎の壁やシャッターにスプレーで落書き
されたりする被害が72件(被害総額約780万円)発生。県外でも同様の被害が数十件確認されており、
県警は余罪を調べる。
捜査関係者によると、西川口校の入るビルの防犯カメラ映像などから橡木容疑者が浮上し、4月29日
から任意聴取を開始。橡木容疑者は当初、黙秘するなどしていたが、2日になって容疑を認め始めたと
いう。橡木容疑者は荒らされた校舎の修繕を栄光ゼミ側から受注しており、県警は仕事欲しさに
同様の事件を繰り返していたとみている。
(2010年5月3日13時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100503-OYT1T00025.htm