炭素繊維で世界1位の東レ 韓国で2000億円投資 アジア市場の拠点にし技術移転も

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1 指矩(三重県)

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=128536&servcode=300§code=320
炭素繊維1位「東レ」の技術が韓国に来る

 化学・素材企業の東レセハンが「東レ先端素材」に社名を変更した。新しい社名の通り、炭素繊維・水処理と太陽光・二次電池素材
 など先端事業を大幅に強化する。2020年までに従来の事業と新しい事業を合わせて2兆3200億ウォン(約2000億円)を投資する計画も出した。

東レ先端素材は、日本のグローバル総合化学企業である東レの子会社。根は三星(サムスン)系列の第一合繊だ。1972年に設立された第一合繊
 は95年に三星から分離し、セハングループ所属の(株)セハンになった。99年に東レと(株)セハンが6対4の出資で設立した会社が東レセハンだ。
 その後、(株)セハンがワークアウト(企業改善作業)に入り、東レセハンは08年、東レの子会社になった。

東レは韓日国交正常化前の63年、韓国ナイロンにナイロン製造技術を提供したのをはじめ、これまで韓国の複数の会社に投資してきた。
 この10年間の投資額は10億ドルを超える。

榊原定征社長(67)は22日、ソウルプラザホテルで開いた記者懇談会で、「東レは韓国で47年間事業をしながら、目の前の利潤よりも韓国の
 産業発展と輸出拡大に寄与し、ともに成長するという考えで経営してきた」と述べた。さらに「合弁事業をする時は両国の最高経営者間の信頼を
 築くために努力し、子会社には優秀な韓国人経営者を選任し、主体的経営を目指した」とし「必要なら経営情報を労働組合に公開し、
 信頼を築いてきたのも成功の要因」と評価した。

政府は東レがその間、韓国の繊維・素材産業に寄与した功労を認め、23日に榊原社長に対し「金塔産業勲章」を叙勲する予定だ。

社名を変更した東レ先端素材が最も力を注ぐ新事業は炭素繊維。李泳官(イ・ヨングァン)東レ先端素材社長(63)はこの日の記者懇談会で、
 「慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)の第3工場に炭素繊維‘トレカ’の生産工場を建設するなど、10年間に4800億ウォンをこの分野に投資する」と述べた。

つづく