県人口、2050年には半分以下に
17時16分配信 紀伊民報
静岡大学の土居英二名誉教授(61)の研究グループは14日までに、2000年からの50年間で和歌山県
の人口が半分以下の約50万人に減少するとの推計結果を発表した。
人口が半分以下の推計になったのは和歌山、秋田、青森の3県だけだった。和歌山県地域交流課は「
残念だが可能性はあると承知している。産業誘致や企業誘致などで減少に歯止めをかけたい」と話
している。
土居名誉教授は、人文学部経済学科のゼミ学生と「人口減少社会」の姿を浮き彫りにしようと、出
生率や死亡率、転入、転出から人口変化率を割り出し、全国都道府県別に50年までの5年ごとの人口
を算出した。
その結果、和歌山県は2000年は106万9912人だったが、10年には99万655人、20年には87万8788人、3
0年には74万8416人、40年には61万
8335人、50年には50万2660人と減少し続けるという。土居名誉教授は、和歌山県の減少率が高い理由
に、民間企業の工場など働く場所の少なさや、農林水産業の高齢化と後継者不足などを挙げている。
00年からの50年間で人口の減り方が最も大きいのは、00年と比べて42・7%になる秋田県。和歌山県
が47%で続いた。これは5年に1度行われている05年の国勢調査で県の人口減少率(5年間で3・17%)
が秋田県に次いで2番目に大きいという結果と同じ順位だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080614-00000001-agara-l30