江戸時代から岩国市に伝わる陶器、多田焼を継承する同市美川町の陶芸家、田村雲渓(うんけい)
さん(55)の個展「多田焼二代 田村雲渓作陶展」が15日、周南市の近鉄松下百貨店4階美術画廊
で始まった。21日まで。
多田焼は1700年頃、岩国藩主が京都から陶工を招いて、住民に作り方を学ばせたのを機に始まり、
多くの作品が将軍家に献上されたという。明治時代に一時、途絶えたが、約40年前、田村さんの父、
初代雲渓さんが復活させた。
会場には、表面にひびを入れる「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる多田焼特有の加工や、花をかたどった
装飾をはり付ける「貼花(てんか)」など中国の技法を取り入れた茶器やつぼなど約100点が並んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20100415-OYT8T01239.htm 田村さんは「多田焼の伝統を多くの人に伝えたい」と話している。問い合わせは同店(0834・21・5000)へ。