男性の家事参加を啓発 次期男女共同参画計画の柱に
男女共同参画会議(議長・平野博文官房長官)の専門調査会は15日、
第3次男女共同参画基本計画の策定に向けた中間整理をまとめた。
この10年間の取り組みについて、「働く女性の支援という印象を与えた」などと反省。
新たに「男性、子ども」を柱に加え、男性の家庭や地域への参画を目標に掲げた。
6月に会議で首相あての答申をまとめ、政府は年内に計画を策定する。
中間整理では、性別による役割分担意識がまだ根強いとしたうえで、
男性の意識が低いと指摘。男性の理解を深め、家庭生活への参画を進めるため、
調査研究や意識啓発に取り組むよう求めた。
また、政治分野も含めて一定割合を女性に割り当てる制度などの検討を求めたほか、
選択的夫婦別姓を含む民法改正の必要性を明記。同一価値労働同一賃金の実現も挙げている。
福島瑞穂男女共同参画担当相は、この日の会見で「実効性のある計画にしたい」と強調した。
今後はパブリックコメントなどで国民の意見を募り、答申に反映させる。
http://www.asahi.com/politics/update/0415/TKY201004150475.html