県内有数のイチゴ産地の小松市で十三日、共同出荷が始まり、JA小松市みゆき支店(日末町)の集出荷場内は甘い香りに包まれた。
午後には「小松いちご」の銘柄で、県内のスーパーに並んだ。
出荷されたのは、収穫時期が通常より約一カ月早い「さちのか」と、大粒で果肉の柔らかさが特徴の「宝交早生(ほうこうわせ)」。
午前七時前から生産農家五戸が摘みたて計約百四十パック(約四十二キロ)を運び込んだ。
寒冷地栽培が難しいとされる「さちのか」は一月中旬の開花後、一日四時間の電照やハウス内の温度を二五度以上に保つなど、徹底した管理で育てた。
いちご部会長の本村友一さん(46)は「糖度も高く質もいい」と話していた。
JA小松市によると、出荷は五月二十日ごろまでで、昨年並みの約七・二トンを見込んでいる。
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20100414/CK2010041402000152.html