虫や動植物を緻密(ちみつ)に描き「日本のプチファーブル」と呼ばれた画家熊田千佳慕(ちかぼ)さん(1911〜2009)の作品展が
10日から伊丹市立美術館(兵庫県伊丹市宮ノ前)で始まる。昆虫や花などの細密画約200点が展示される。5月23日まで。
熊田さんは横浜生まれ。戦前はデザイナーとして活動、戦後には「ふしぎの国のアリス」「みつばちマーヤの冒険」「オズの魔法つかい」などの絵本の挿絵を担当した。
丁寧に細かな部分まで表現、鮮やかな色彩も魅力で、後に「ファーブル昆虫記」も描いた。
会場では「ファーブル昆虫記の虫たち」や絵本の原画をはじめ、初公開となる図鑑シリーズの原画も展示される。
作品に登場する虫たちの秘密を市昆虫館の学芸員が解説するギャラリートークが17、25、5月9、15日の各午前11時から行われる。
http://osaka.yomiuri.co.jp/animal/genre3/20100409-OYO8T00565.htm