オスプレイで4人死亡

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57 大根(dion軍)
稼働率が低いのが問題

米 GAO (Government Accountability Office) が、V-22 Osprey に関する報告をまとめた。先に海兵隊が実施したイラク派遣では、比較的脅威度が低い環境下で速度性能・航続性能が改善されたメリットを発揮できたと認めている。
ただしその一方で、以下のような問題点・疑問点を提示。

* コンポーネントの不具合やサプライチェーンの不備に起因する稼働率低下 (イラクに展開した 3 個飛行隊がそれぞれ、68%・57%・61%。目標値は 87%。CH-46E は 85%)
* ローターを折り畳んでも CH-46E より大柄なので、揚陸艦に CH-46E なら 12 機搭載できるところが、MV-22 だと 10 機しか搭載できない
* ローターが発するダウンウォッシュが強すぎて危険
* 現時点でヘリコプターが担当しているすべての任務を置き換えられるほどの適合性・有用性があるのか
* 機動性や状況認識に関する制約が、脅威に対して適切な回避行動をとる際に影響しないか
* NBC (Nuclear, Biological, and Chemical) 環境下、あるいは高標高地域や悪天候下で課せられる運用制限の存在

また、コストについても、当初は 10 年がかりで 1,000 機ほどを製造して単価 3,770 万ドルを見込んでいたものが、
調達機数が半減して単価は 9,340 万ドル (+148%) に上昇 (全機を揃えるのに 250 億ドルかかるとしている)、
RDT&E (Research, Development, Testing, and Evaluation) コストは 200% 以上も上昇、運用経費も倍増して 1 時間あたり $11,000 に上昇した、と指摘。

その上で、海兵隊のヘリ戦力構成について再評価を実施して、V-22 以外の機体で代替できないかどうか検討することと、V-22 の運用コスト低減に向けた戦略を策定することを勧告している。

この勧告を受けて、米下院・政府改革委員会 (House Oversight and Government Reform Committee) では、委員長の Edolphus "Ed" Towns 議員 (D-NY) が V-22 の製造中断を主張。
「V-22 にできないことのリストは、V-22 にできることのリストより長い」とコメントしている。

ttp://www.kojii.net/news/news090626.html