「北陸」「能登」に群がる撮り鉄が酷過ぎる

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1 IH調理器(三重県)


■大事な顧客をめぐって。鉄道会社vs鉄道オタク

 この日「北陸」「能登」の出発時間帯には3000人もの鉄道ファンが詰めかけたが、両列車とも普段の収益はジリ貧だった。
 2008年度の平均乗車率を見ると、「北陸」は月〜木が48%、金〜日が74%。「能登」にいたっては月〜木が12%、金〜日が24%という散々たる状況だったのだ。
 廃止が決まり“告別式”だけが異常に盛り上がる現状に、「対応に苦慮している」と鉄道会社も困惑気味だったが、その一方で、そうしたファンに歩み寄ろうとする姿勢も見受けられた。

 「北陸」「能登」ラストランの12時間前、両国駅では人が乗らない新聞輸送列車の廃止という、もうひとつの“告別式”が行われた。
 JR東日本はこの日、普段入ることができない専用ホームを開放し、詰めかけたファンたちを誘導。社員による弦楽器の生演奏などが行われ、穏やかな雰囲気で最後の新聞輸送列車が見送られた。

 「鉄道会社は、ファンをお客であると同時に応援団でもあると知り、持ちつ持たれつの関係だとようやく気づき始めたんです」(河田氏)

 難敵であると同時に顧客でもあるオタク。双方の悩みは尽きない。

http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20100407/zsp1004071228001-n1.htm