ASEAN会議、金融刺激策を打ち止めで合意
ベトナムで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が9日、閉幕した。
共同声明では、世界的な金融危機を受けて導入した刺激策の解除を検討すべきときが来たとし、経済を強い成長軌道に戻すため各国が協力する必要性を強調した。
共同声明は、政府の大規模な支出とクレジット支援策は実を結び、域内経済の基盤は一段と強くなっていると表明。
「財政・金融面の刺激策を解除し、政策緩和を段階的に打ち止めとするメカニズムについて、検討を開始する必要性があることを、われわれは確認する」としている。
また「適切なタイミングでこれを効果的に実行し、持続的回復と発展を確実なものにできると、われわれは十分自信を持っている」とした。
8日のASEAN財務相会議では、域内の経済成長率が今年、4.9─5.6%になるとの見通しが示された。昨年は1.5%成長だった。
ASEAN首脳会議は、アジアの債券市場の発展を後押しするため、7億ドルの信用保証スキーム創設に支持を表明した。
ASEAN10カ国に中国、韓国、日本を加えて開く5月の会合で、最終的に決定する。
ロイター
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-14750820100409