KDDIと沖縄セルラーは、auの「CDMA 1X」サービスや「CDMA 1X WIN」の一部機種向けのサービスを終了すると発表した。
具体的なサービス終了時期は示されていないが、2012年7月までにサービス終了日が定められ、
その日以降、該当機種が利用できなくなる見込み。
今回のサービス終了方針は、総務省が6年半前の2003年10月にに示した、
周波数再編方針の影響によるもの。携帯電話や放送など、さまざまなサービスが電波を使っているが、
電波そのものが限りある資源のため、国が長期的視点で電波の用途について一定の方針を掲げている。
2003年10月の周波数再編方針発表後も、定期的に見直しが行われているが、800MHz帯を用いる
携帯電話サービスが利用できるのは2012年7月24日までとなっており、auでも昨年5月、
CDMA 1Xの新規受付などを終了している。
今回の発表によれば、CDMA 1Xサービスや一部のCDMA 1X WIN端末向けのサービスが終了する方針が示された。
今後2年以内に訪れると見られる終了時期が過ぎれば、それらの機種は使えなくなる。
対象機種は、 CDMA 1XのAシリーズ、cdmaOneのCシリーズ、CDMA 1X WINのW10/W20/W30/W40/W50シリーズの
一部。auは今後使えなくなる800MHz帯(旧800MHz帯と呼ばれる)と、今後も継続して利用できる800MHz帯
(新800MHz帯と呼ばれる)の免許を保有しており、周波数再編で利用できなくなるのは、
旧800MHz帯だけに対応したシングルバンド端末、旧800MHz帯とauに割り当てられた2GHz帯に対応した
デュアルバンド端末となる。新旧800MHz帯と2GHz帯に対応したトライバンド端末は今後も利用できる。
auでは8月8日、CDMA 1X WIN端末のうち、au ICカード非対応の機種への機種変更を含む新規申込を終了する。
対象機種は、W43T、W42K、neon、W33SAや、W20/W10シリーズ全機種など。また4月15日からは、
au ICカード非対応機種から対応機種へ機種変更するときの手数料2100円が無料になる。
新規受付を終了するau ICカード非対応機種のユーザーは、約60万人(2010年3月末時点)存在する。
また、周波数再編に伴い利用できなくなる機種のユーザーは約900万人(2010年3月末時点)になるという。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100405_359250.html