都城島津邸オープン 歴史教育に活用、観光拠点に
都城市が2008年9月から約13億5000万円をかけ整備を進めてきた、
国の登録有形文化財「都城島津邸」(同市早鈴町)が27日オープン。
史料の保存や歴史教育への活用など目指し、新観光交流拠点として生まれ変わった。
1879(明治12)年から現在地にある同邸は、本宅のほか剣道場、
日本庭園など備え、1973年には昭和天皇が宿泊。広さは約1万5400平方メートル。
同家が市へ寄贈した史料を含む約1万5000点を収蔵する伝承館には、
室町時代〜江戸初期の「鉄錆(さび)地南蛮胴具足」や幕末の
「緋羅紗地(ひらしゃじ)丸に十字紋陣羽織」、「高麗虎狩図屏風」、
薩摩筒など保管する。実物展示は10〜11月を予定、それまではレプリカなどで代用する。
26日、開館式があり、第28代当主・島津久厚さん(91)や
長峯誠市長ら関係者約100人が出席し祝った。伝承館は210円(大学生以下割引あり)、
本宅が100円(小学生以上)と有料だが、庭園などは無料開放する。月曜休館。
都城島津邸=0986(23)2116。
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