GM副会長「トヨタはステータスが上がりすぎた」 「神のごとき地位を取り戻すことは二度とない」
トヨタは「神の座には戻れず」 GM副会長、販売好調に自信
トヨタ自動車が世界中で800万台のリコール(回収・無償修理)問題の打撃に
苦しむ一方で、米ゼネラル・モーターズ(GM)は流れを自らに引き寄せる体勢を
整えている。GMのボブ・ルッツ副会長(78)が語った。
同副会長は3月31日、ニューヨーク国際自動車ショーでインタビューに応じ
「われわれは計画のかなり先を行っており、ますます好調だ」と述べ「トヨタが神の
ごとき地位を取り戻すことは二度とないだろう」との見方を示した。
GMとトヨタは、ともに3月の米国内の販売台数が前年同月比で増加することを明らか
にしている(正式発表は日本時間2日)。両社とも、3月には販売キャンペーンを強化した。
「レクサス」や「サイオン」を含むトヨタの2月の販売は、意図しない加速に関連した不具合
をめぐるリコール実施に伴い、前年同月比12%減少。GMは同13%増だった。
ルッツ副会長は自動車業界で47年間のキャリアを築き、5月1日付でGMを退職する。
同副会長は、2008年にGMを抜いて世界最大手に成長したトヨタの品質や製造技術に
敬意を払ってきたが、最終的に同社のステータスが上がりすぎたと指摘する。ルッツ副会長
は「これまでトヨタは30メートルくらいの高さからわれわれを見下ろしていたが、これからは
他社に混じり地べたで戦うことになる」と述べた。
全文ソース
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100402/bsa1004020502001-n1.htm