豚王者決定戦　T-1グランプリ

豚料理の王者Ｔ−１　そば屋さんのカツ丼Ｖ

　県都・前橋の名物豚肉料理を決める「第１回Ｔ―１グランプリ」（ようこそまえばしを進める会主催）の結果発表が２８日に
前橋市内で行われ、初代グランプリに「そば処（どころ）大村総社」（同市総社町総社）の「おそば屋さんのソースかつ丼」が
選ばれた。父から受け継いだ秘伝のソースを使ったカツ丼が、栄冠を勝ち取った。

　「ＴＯＮＴＯＮのまち」をキャッチフレーズに、豚肉料理を前橋の新たな名物に育てようと同会が今回初めて企画。Ｔ―１の
対象は県産豚肉を使用した２千円以下の料理１品で、応募があった市内５７店で昨年１１月に覆面調査員が予選審査を行い、
決勝進出の６店舗を選んだ。

　決勝戦は今年１月中旬からの約１カ月半、一般市民らが参加して実施。決勝に残った２店舗以上で審査対象の豚肉
メニューを食べれば誰でも投票できる一般投票と、大手旅行雑誌の関係者ら特別審査員の票の合計でグランプリが決まった。

　決勝戦期間中に、審査対象メニューの総注文数は６店舗合わせて約７千食に達し、そば処大村総社でも期間中にソース
カツ丼が通常の３倍近い約１５００食売れたという。

　同店は伊勢崎にあった本店から柴崎清一店長（３９）の父が独立し、１９６９年に創業。本店の看板メニューだったカツ丼を
親子２代で受け継ぐ。

　そばつゆベースでほんのり甘い秘伝ソースが特徴。自家製パン粉でくるんだ上州豚のヒレ肉を高温の油で揚げて肉汁を
閉じこめ、ソースにくぐらせて、川場村のわき水で炊いたご飯のうえに盛りつけている。

　柴崎店長は「決勝に残った他の店の料理もおいしくて、店づくりなどに見習うところも多かった。前橋に来たら、そば屋の
ソースかつ丼を食べて行こうと思ってもらえるように、これからも精進していきたい」と話した。

http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001003290004

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