給食費未納にはオカズ抜きで対抗!水とパンだけ
イタリア北部モンテッキオ・マジョーレ市は22日、保護者が長期間にわたって学校給食費を未納にしている小中学生9人に対し、給食からおかずを除き、サンドイッチと水だけを出す措置を取った。
教師らは「子供に罪はないのに非情」と市を批判した。同国主要メディアが23日伝えた。
この日の献立にはパスタ、ハンバーグ、サラダ、フルーツなどもあり、同情した同級生らがおかずを分け与えたという。未納に対し、同国では保護者の財産差し押さえが行われてきたが、こうした措置は異例。
おかず抜きとなったのは、同市にある複数の小中学校の9人で、うち7人が移民の子供。
最長で2002年から1食約4ユーロ(約480円)の給食費を払っておらず、市側は「支払いを免除している低所得世帯ではないのに、払っていない」と強硬策に踏み切った。
同市では昨年9月の会計検査で、未納総額が約15万5000ユーロに上ることが発覚。3月まで期限を切り、保護者に督促していた。
給食費未納は日本でも大きな問題で、自治体が裁判を通じ支払い請求する動きもある。
文部科学省によると、05年度の全国の小中学校での未納者は全児童生徒の1%に当たる約9万9000人で、未納額は約22億3000万円。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100324090.html