http://www.coatingmedia.com/news/archives/2010/03/wet.html 中塗り吸水性、ガンと乾燥一体化 関ペ、大気社 日産、日産車体 3WET技術を革新
省工程による環境負荷低減とパフォーマンス(コストと品質)の向上が塗装システムの最大のテーマとなっているが、高級車に対応した3WET塗装技術が開発され、VOCとCO2の大幅削減を実現。
開発したのは関西ペイント(社長・小林正受氏)、大気社(社長・中矢義郎氏)、日産自動車(社長・カルロス ゴーン氏)、日産車体(社長・渡辺義章氏)。
新塗装システムは今年1月から本格稼働した日産車体の生産子会社・日産車体九州の新工場に導入、高級SUV「新型パトロール」の塗装工程に採用された。
3WET塗装のバージョンアップシステムとして世界的に注目を集めている。
自動車メーカーにとって塗装工程の革命的変革が大きな命題となっている。
塗装工場(PAINT SHOP)はアセンブリーラインの約3分の1のスペースを占め、そこから排出されるCO2は工場全体の排出量の約4分の1に達する。
しかしVOC低減は大気汚染防止法で義務付けられ、塗装工場のクリーンファクトリー化を迫られている状況にある。
こうした中で登場したのが3WET塗装。十数年前、世界で初めてヨーロッパのBMWのランスシュタット工場で導入。
塗料を開発したのはBASFコーティングス。ここで世界中から一気に3WET塗料への関心が集中した。
つづく