最盛期を迎えている紀の川市貴志川町神戸のイチゴ狩り園で、 無農薬イチゴを生産する取り組みが行われている。
現在はハウス1基で実験的に実施。 順調にいけば、 残りのハウスも無農薬に移行していくという。
現在イチゴを無農薬で栽培している農家はほとんどなく、 収穫時には、 県などの農業担当者を招いた試食会で取り組みを発表する予定だ。
無農薬栽培に挑戦しているのは、 土壌改良堆肥など開発販売している和歌山市小松原の(株)エコリアルの西田考一さん。
貴志川いちご狩り協会からハウスを請け負い運営している。 同協会の谷口正義会長らも賛同協力している。
有機物を無機化するために、 家畜のふんなどを原料としたバイオベースを土に混ぜることで殺菌効果を得るという。
これまでハウスでは、 ビニールを取り土を日光消毒していたが、 バイオの力でその手間も省けるという。
一方、 防除剤を散布しないためアブラムシなどが葉に付いた場合は、 ふき取るなどの手間がかかる課題も。
西田さんは 「イメージとしてはバイオを混ぜることで土を鍛える感覚です。 子どもが多く来園するので安心して楽しんでもらえる園にしたいですね」、
谷口会長は 「これまでイチゴの無農薬栽培は考えられなかった。 この取り組みは今後評価される」 とそれぞれ成功に向けて意気込んでいる。
同園は5月の中旬ごろまで開園。 4月の中旬ごろまでは事前予約が必要。
休日には一日約500人が訪れ、 年間で3万人が来園するという。 料金は大人1500円、 小学生1000円、 幼児700円。
http://www.wakayamashimpo.co.jp/news/10/03/100318_6506.html