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三郷の会長、1000本の桜を守る
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「盛りのころはね、ここにも90人近い人が住んでいたんだよ」。
そう話すのは「千本桜を育てる会」会長で、同地区に住む内藤勝雄さん(79)。
養蚕や炭焼きが盛んだった戦前は、17世帯があったという。
だが、甲府市などへ移る人が増え、1軒また1軒と人家は姿を消した。
「どんどん減って、病人が死ぬ時のような心境だった。本当に切羽詰まってね」。
5世帯になった76年春、内藤さんは9人の住民と桜の苗木を植えることを決めた。
集落を去った人に、せめて立ち寄ってほしいと願ったからだ。
旧町が苗木200本分の費用を負担してくれた。植える場所は雑木林を住民自ら開墾した。
その後も毎年20〜100本のソメイヨシノやしだれ桜を植え続け、
いつしか1000本植えることが目標になった。
毎日新聞(10/03/07)
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100307ddlk19040075000c.html